席が空くまで2年待ち? — 日本GP木曜記者会見
木曜日恒例のドライバー記者会見。2部構成の会見パート1には次の3名が参加。
フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
ダニエル・リカルド(レッドブル)
ランス・ストロール(ウィリアムズ)
※パート1のコメントのみ抜粋して掲載してあります。
リカルドはマッサと行った念願のすきやばし 次郎での食事とまだ契約が残る来年とその先の去就、マッサは来年の予定、ストロールはマッサから学んだことについてそれぞれ語った。
Q.フェリペ、あなたのまずは将来について教えてください。昨年のこの時期、あなたは2017年に何をしているか、何をしないのかが分かっていました。
フェリペ・マッサ(以下、マッサ):僕が決めたこと(引退)は実際はそうはならなかったけどね。
Q.F1、それからウィリアムズにどれぐらい留まりたいと思っていますか?
マッサ:僕自身はかなりリラックスしてるし、今年の残りのレースを楽しみながらベストを尽くそうとしてるよ。来年どうなるかはわからないね。でもすごくリラックスしてるよ。僕自身はかなり来年もやりたいと思ってる。僕はそれを素晴らしい方法でやれると思ってる。チームにたくさん与えられるものがあるし、いつもやってるみたいにね。それからもう1年やれると思うよ。でも僕が決められることじゃない。チームが決めることだから。来年のことについては確かにチームと話してるよ。もしみんなが満足してくれるなら僕は留まるし、僕もトップレベルにい続けられるようにベストを尽くすよ。どうなるか見てみよう。
Q.いつまでに決めてほしいですか? チームに対して期限を設定しましたか?
マッサ:僕らは期限を決めてないよ。(母国レースの)ブラジルの前までに決められた方がチームにとっても僕にとっても間違いなく好都合だと思うけどね。それが可能かどうか確かめてみるけど、僕はそうなってほしい。
Q.ありがとうございます。ではランス、今年フェリペから何か学んだことはありますか?
マッサ:たくさんだよ(笑)
ランス・ストロール(以下、ストロール):その通り。
マッサ:話さないと駄目かね?
ストロール:僕らだけの秘密だよ(笑)。 とにかく彼はチームにたくさんの経験(からくるフィードバック)をもたらしてるし、僕は僕でルーキーとして彼をベンチマーク(パフォーマンスの評価基準)にさせてもらってる。彼は色々な方法ですごくマシンの開発に貢献してるし、シーズンを通してたくさんのことを彼から学んでるよ。
Q.ありがとうございます。ダニエル、先週末のマレーシアGP以来どう過ごしていたかについて教えてください。日出づる国(日本)で楽しみましたか?
ダニエル・リカルド(以下、リカルド):日がずっと出てるわけじゃないから暗いかもしれないよ(笑)。 東京ではエモーショナルになれるよ。でもOKだった。ここ数日はもっとポジティブな経験ができたよ。ここの人(マッサ)と一緒にね。
訳:ここまで2年。昨夜やっと次郎に行けたよ。
僕らは有名なすし屋に行ったんだ。えーと、スキヤバシジローで合ってるかな、そう、すきやばし 次郎で、「二郎は鮨の夢を見る」っていうドキュメンタリー映画が作られてから西欧諸国でも広く知られるようになったお店だよ。僕は数年前にそこを知ったんだけど、気軽に電話して「明日の予約取れますか?」って予約入れようとしたら、1年前から予約を入れておかないとダメで、それで足かけ2年待ってようやく行けたんだ。いい経験だったよ。でも、そうだね……。
マッサ:彼の表情を見られてよかったよ。いくつかの魚はダメだったみたいでね(笑)。
リカルド:魚介類を食べるようになったのはここ数年だから、生の魚とか。いくつかは大好きなんだけど、いくつかは食べ慣れてなくてね。でも失礼なことはしたくないからね。
※欧米ではもともと生魚を食べる文化がなかったため、日本のすしが浸透した現在も苦手な人は少なくない。
マッサ:サーモンはなかったね。
リカルド:うん。いくつかほかの種類が出てきたよ。でもそういうのはいつだっていい経験だよ。30分だけだったからぱく、ぱく、ぱくっと食べてね。でもよかったよ。それから剣道もやったよ。日本の武道だね。すごくクールで楽しんだよ。だから今週は2ついい経験ができたよ。
Q.ダニエル、Dr.マルコ(ヘルムート・マルコ/レッドブル・モータースポーツ・コンサルタント)は今週、あなたは(ドライバー)市場に出ているとコメントしていました。それについて詳しく教えていただけますか? また、あなたはそのことを把握しており、チームとなにか話し合いましたか? あなたの将来はどうなるのでしょうか?
リカルド:僕が唯一分かってることは、チームとの契約が来年まであるってことだよ。彼はそれを考慮してそう言ったんだろうね。多分来年のこととして話したんじゃないと思うよ。
Q.あなた自身は望んでいますか?
リカルド:はは(笑)。僕は来年100%、99.999%は間違いなくレッドブルのシートを確保してる。でも彼はその先のことを話してるんだと思うよ。でも僕らのあいだでは次のことに関して話は出てないし、事実にもとづいて話してるだけじゃないかな。彼はまだ2018年のことを計画してはいないと思うよ。でも僕は来年レースをするよ! 彼はマレーシアのあともそんなにがっかりしてるワケじゃなかったしね。彼はOKだと思うし、僕もOKのままだよ。
Q.フェリペ、ウィリアムズは来年に向けてロバート・クビツァとポール・ディ・レスタをテストするという話が出ています。それはあなたの将来にどう影響しますか?
マッサ:僕には何も変わらないよ。そう、変わらない。ウィリアムズは僕がチームに対して何をできるかってことを100%分かってるし、テストするにしても(レギュレーションにより)使えるのは4年前のマシンだからね。まったく違うよ。だからちゃんと評価することができないよ。だから、僕には何も変わらないよ、正直ね。
Q.フェリペ、そのテストに参加しますか?
マッサ:いやいや! わからないよ。それが事実だとして、テストするにしろしないにしろね。わからない。正直、わからないよ。
【翻訳:STINGER】
Photo by Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool