F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

【ブラジルGP プレビュー】



◆小林可夢偉
「2009年、僕が最初にF1のレースを走ったのが、ここブラジルでした。インテルラゴスのトラックのことは知らなかったですし、8ヶ月間はF1のマシンでドライコンディションを走ってなかったので、それほど多くは期待していませんでした。僕には難しい状況でしたが、自分を信じてミスせずにレースを終えることが目標でした。このトラックは良いトラックですが、体力的には厳しいトラックです。2009年のレースでは、首にかなりの負担がかかって、特に長くてGの掛かる最終コーナーはキツかったですね。それから、このトラックはテクニカルです。ただ、僕としてはやはりフィジカルな面がポイントですね。もちろん、今年は問題ないです。去年のウィークエンドは、僕にとってあらゆることが特別でした。天候はコロコロ変わりますし、セットアップの作業をするのがほとんど不可能でしたね。タイヤを何回も換えて、できる限りたくさん周回を重ねようとしましたよ。2回目のブラジルGPをとにかく楽しみにしています」。

◆ニック･ハイドフェルト
「インテルラゴスのサーキットがすきなんだ。1周はそれほど長くないけれど、要求がすごく多いサーキットだよ。周回は反時計回りだし、首の筋肉に負担が独特なサーキットなんだ。お気に入りのコーナーは2回連続右コーナーのターン6。高速でブラインドなコーナーだよ。サンパウロは、信じられないほどエキサイティングなレースをしてきたし、天候の影響を頻繁に受けるね。ブラジルGPにはいくつも特別な思い出があるんだ。ザウバーに所属していた2001年の雨のレースで、初めてポディウムに上がっってね。感動的で忘れられないよ。2002年は突然メディカル･カーが入って来たんだ。あんなとこにいると思わなかったよ。ドアが開いたクルマから誰も降りてこないでくれって思ったね。その瞬間は永遠に続くように感じたよ。運良く、彼は出てこなかったけどね。この4年間はインテルラゴスでタイトルが確定したから、今年もそうなるかもね。いずれにしても、ここはエキサイティングなレースになる可能性が高いよ」。