オリジナル リリース-レッドブル・レーシング【トルコ(日)】
グリッド=1番 / 決勝=3位
「ストレートのスピードは、セブ(フェッテルの愛称)の方が少し速くて、イン側から並びかけてきて、横一線で走っていたんだ。通常のラインを通っているとき、急に右側へ寄ってきたときは驚いたよ。一瞬の出来事だったけど、チームにとって残念なことだった。最高の一日だったとは言えないね。マクラーレンは手強かったし、あのときまで4人が接戦を展開していたんだ。誰も接触を避けたいと思っていたはずだけど、実際にはああいうことになってしまった。まだゴールは先だったけど、ほんの数メーターで僕たちのレースには決着がついてしまったんだ。もちろん、望んだ結果ではないよ。チームはすばらしいし、ドライバーも優秀なふたりが揃っている。15〜16番手あたりを争っているわけではなくて、勝敗がかかっているのだから、力も入るだろう。あのことのついてセブと言葉を交わしたよ。見方が違うところもあったけど、お互い大人だから、これからも力を合わせて戦っていくつもりさ」。
◆セバスチャン・フェッテル
グリッド=3番 / 決勝=リタイア
「TVを見ていたのなら、何があったか判るよね。もちろんいい気分ではないよ。僕はイン側にいて、(ウェバーの)前へでていた、ブレーキングに備えていたところで、接触してしまったんだ。マークのマシンが僕の右リヤホイールに接触して、2台ともコースアウトしてしまったんだ。他に言うべきこともないよ。ずっと同じペースで走っていて、2〜3周は僕の方がマークより速かったんだ。追いついて、バックストレートで抜けると思ったよ。真後ろに迫って、左から前へ出たということさ。あんなことになって残念だけど、もうどうしようもないことだよ」。
◆クリスチャン・ホーナー(チーム代表)
「あんなことになってしまって、残念だ。いつも言っていたことだ。お互いに競り合うのはいいが、余裕を残しておいて欲しいと頼んでいたのだが、今回はそうではなかった。ふたりとも左側へ寄りすぎており、セバスチャンが並びかけたあと、早くラインを変えてしまった。相手にスペースを残しておかなかったということだろう。あの瞬間までは、私たちとマクラーレンの接近戦だった。ピット作業とセバスチャンの戦術が上手くいって、1〜2番手を占めることができた。プライムタイヤはマークよりセバスチャンに合っていたらしく、あの時点では少し速かった。そして内側から並びかけて行き、ああいう結果になった。とても残念だし、あってはならないことだった。マクラーレンにみすみす28ポイントを差し出したことは、チーム全員にとって腹立たしいことだ。頑張って努力してきただけに、なおさらだろう。今日はずいぶんポイントを失ってしまった。これを教訓に、二度とああいうことがないようにしてもらいたい」。
◆ファブリス・ロム(ルノー/トラック・サポート・エンジニア責任者)
「今日の結果には、たいへん失望した。最高の成績を残せるはずだったのに、逃してしまった。明るい材料を探すならば、マシンにトラブルがまったく発生せず、エンジンの性能もよく、ストレートでマクラーレンを抑えられたということだろう。まだドライバー選手権でもコンストラクター選手権でも好位置につけているので、今回のことは忘れ、次のカナダに集中したい」。