オリジナル リリース- ザウバー・F1・チーム【オーストラリアGP プレビュー】
◆小林可夢偉
「もちろん、母国のことを心配でしたし、バルセロナ・テストのあとに日本に帰りました。状況は本当に、本当に良くないです。多くの方々が亡くなられました。冬の寒いこの時期に家がなくなって、食料や水も足りません。みんな愛するものを失いました。どんな映画よりも最悪のシナリオが、こんなふうに現実になっていることが信じられません。僕らは力をあわせる必要がありますし、世界中からの助けも必要です。日本がなくなってしまわないかと心配しました。そう思ってしまうほど本当にひどいです。地震と津波があってから、毎日状況が悪くなっていることが報じられています。楽しみにするようなポジティブなことが全然ないんです。何かしなければいけないと思いましたし、助けたいですけど、実際は僕1人では何もできることがありません。少なくとも当分のあいだ、僕にできることといえば、シーズンが開幕するメルボルンに向けて集中することだと思います。最初は開幕戦をすごく楽しみにしていました。今は、良い結果を出すために最善を尽くしたいですし、そうすれば、日本のみんなに少しでもポジティブで希望が持てるニュースになってくれると思います」。
◆セルジオ・ペレス
「日本の人々のことが本当に心配だし、すべてが上手く行くように願ってるよ。それと同時に、僕の個人的な夢が実現しようとしてる。レースの週末の間、初めて走るサーキット、レースのあらゆる状況、フリー走行、予選、決勝と、色々なことに慣れる必要があるんだ。決勝でどうなるかはまだ想像できないけれど、そのときが待ちきれないよ。まだオーストラリアに行ったことがないんだけど、もちろん、サーキットのレイアウトや情報はチェック済みだし、タフなトラックだってことは分かてる。すごくチャレンジングで、限界を見つけ出すのは簡単じゃないだろうし、難しいレースになりそうだよ」。