オリジナル リリース-フォース・インディア・フォーミュラ ワン・チーム【カナダGP(木)】
「2007年と2008年と、2回、モントリオールでレースをしたよ。そこでは素晴らしいとういほどの経歴はないけれど、あれから、さらに経験を重ねてきたからね。最初の年は、少し衝動的だったし、実力以上のポジションを狙っていたけど、自信と理解を深めたから、カナダにへは、前回とは全く違う気持ちで挑むことができるよ。トルコが楽しかったから、レースが待ち遠しいよ。トルコは常に挑戦しがいがあって、簡単な週末でなかったにも関わらず、ポイントを稼がくとができたし、、厳しい状況下でも、上手くやれることを証明できたんだ。僕はモントリオールの雰囲気が大好きで、トラック自体も、走り甲斐があるんだ。トラックは週末を通し少しずつ改善されるけれど、年間であまり使われていない場所だから、グリップは十分じゃないよ。長い直線とヘアピンは、低いダウンフォース仕様のセットアップが必要で、少し僕好みの市街地サーキットみたいだね。それでも、コーナーでは、スリップ・ストリームを利用して、ブレーキを遅く踏むことができるから、レースをするには面白いよ。そこで上手くやるには、パワフルなエンジン、直線での速いスピード、効率的な低ドラッグ(空気抵抗)のマシン、それから縁石を越えるための柔軟なバランスが必要なんだ。これはまさに僕らのマシンの性格だから、自信を持ってレースに臨むよ」。
「SRW※はトルコでテストしたパーツだけ、フリー走行で様々な問題が出て、十分な情報を得られなかったから、予選でもレースでも、僕のマシンには使わなかったんだ。ステアリングから手を離さずに使えるから、僕にとってはすごく良いシステムだよ。長期間に導入できれば、上手く使えるはずさ。トニオ(リウッツィの愛称)のマシンに載せて、大きな改善が確認できたから、僕のマシンに使えたら、かなりの前進になるよ。カナダでさらに試して、良いデータを得られれば嬉しいね」。
「シーズン途中の今の気分は、F1に来てから、これまでにないほどにリラックスしているよ。良いマシンがあって、周りの人に恵まれたチームなんだ。ポイン
トを狙って戦えると思うと、レースの週末は、ずっと楽しくなるんだ。昨年はスタートに過ぎなかったし、僕たちはたいていQ2止まりで、数台のマシンを負か
すことを願っていたんだ。今年の僕たちは、トップ5に食い込むことができるし、その上にも行きたい。マシンが良ければ、精神的にもさらに強くなるし、もっ
と自信が持てるよ。満足すればするほど、速く走れるんだ。まだまだ小さなチームだし、グリッドで最小のチームの一つだけど、今のような段階にいることを誇
りに思うし、今でも、素晴らしい成績を達成している最中だからね。僕たちが懸命に頑張っているのは、確かだよ」。
◆ヴィタントニオ・リウッツィ
「全般的なグリップ不足に苦労して、マシンの能力をフルに引き出すのが難しくて、最近の数レースはとても厳しかったんだ。モナコはまずまずで、
問題を解決したと思ったのに、トルコでは、新しい開発アイテムを最大限に活かすことができなかった。フラストレーションがたまったよ。ファクトリーで長く
時間をかけて作業して、モナコで作ってしまった、シャシーへの小さな損傷を発見したんだ。修理したつもりだったけど、最初の4レースで使用したシャシーに
戻したんだ。再びファクトリーでシャシーを点検して、取り組むべき問題がないかどうか見る予定だよ」。
「僕はイベントが好きだし、カナダではかなり速かったからね。以前、予選でトップ12に入ったし、エキサイティングなレースをいくつか経験した。以前から
ここでは速かったし、今回のレースに持ち込む新しい空力の改良点の強みを使えるはずだから、マシンの挙動が良ければ、僕は好調だと思う。それに、ワンラッ
プを速く走るために適切なアイテムを全て持っているよ。直線のスピードも、狭いコーナー出口でのトラクションも良いから、モントリオールは上手く行くと、
かなり前向きな気持ちでいるよ」。
「トルコでは、傍目から見るほど、ルノーに負けていなかったと思うし、僕らがレースを走破した上で、トップ10に入るパッケージを持っていることをエイド
リアンが証明したと思う。必要なグリップが得られれば、Q3に進出して、ポイント圏内を目指したいね。以前見たように、カナダは予想が難しいから、もし、
僕たちが先頭集団に追いつければ、かなりのポイントを稼げるだろうし、ダブルポイント獲得ができれば、現段階のチームにとって、素晴らしいことさ」。
※SRW
switchable rear wingの略で、切り替え可能なリアウイング・システムのこと。いわゆるFダクトのフォース・インディア仕様。