F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆エイドリアン･スーティル
「モンツァは好きだし、いい想い出もある。2年前にはフロントローから4位というこれまで最高の成績を収めたよ。もっとも長い歴史を持つサーキットのひとつで、やってくるとその重みを感じるんだ。イタリアのファンが生み出す雰囲気も最高だね。今年のマシンは高速コース以外でも安定してるし、DRS（可変リヤウイング）やKERS（運動エネルギー回生装置）の関係から、ストレートのスピードが以前ほど重要じゃないんだ。今もスピードは出るけど、ダウンフォースが強いハンガリーで7位になって、逆のスパでもおなじ結果だったんだ。それだけコンスタントな戦いができると言うことで、モンツァでも期待できると思う。意外に追い越しが難しいサーキットだから、DRSゾーンが2ヵ所あるのはいいことだね。きっと面白い展開になるはずさ」。

◆ポール･ディ･レスタ
「これまでレースをしたことのない数少ないサーキットのひとつで、去年のフリー走行が始めての経験だったんだ。すごく楽しいコースだったし、高速だけど攻めの姿勢も重要だよ。縁石を上手く使わないとタイムが伸びないんだ。ダウンフォースがかなり小さいから、普通と違うスタイルが必要になるんだ。正確なブレーキングが大切で、すぐにホイールをロックさせてしまうから、1m狂っただけで大幅に遅れてしまうんだ。どのレースも重要だけど、イタリアには親戚がいるから、特別な場所もあるんだ。自分自身にもイタリア人の血が流れているからね。モンツァの見通しは明るいよ。以前は特にマシンに合ったコースだったけど、今年のマシンはどんなサーキットでも戦えるようになってるんだ。今回も中団の争いは接戦になると思うけど、ポイント獲得は十分狙えるだろうね」。