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オリジナル リリース-フォース・インディア・フォーミュラ ワン・チーム【スペインGP(木)】

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エイドリアン・スーティル
Q. いよいよヨーロッパ・ラウンドですが、今の心境は?
エイドリアン・スーティル(以下、AS)  ヨーロッパへ戻ってくると、もちろんいつものようにホッとするよ。ただ、最初に遠征の4レースがあって、厳しいスケジュールだったけれど、ヨーロッパへ帰ってきたからといってすぐに2連戦だし、すぐにトルコGP だから楽ではないよ。とはいえ、スペインはヨーロッパ・ラウンドの開幕にふさわしい場所なんだ。冬のテストで使ったコースではあるけれど、高速と低速のセクションが組み合わされた難しいコースだよ。好きなサーキットだから、できればここで初ポイント獲得と行きたいものだね。

Q. スペインにはいくつか新しいパーツが来ますが、それでチームの戦闘力は最初の4戦より上向くと思いますか?
AS フロント・ウイングとバージボードの改良で、マシン全体の空力性能が向上しているはずさ。メカニカルな部分の変更もあって、それで低速コーナーも良くなっているんじゃないかな。他のチームが何をやっているか判らないけれど、開発競争は今やきわめて熾烈で、皆がコンマ1秒でも速くしようと躍起になっている。序盤の4レースではかなり高い戦闘力を発揮できたのから、それがすぐに変ってしまうことはないと思う。チームの士気は上っているし、今後の計画も整っている。僕も現状と今後に自信を持っているんだ。予選でQ3まで進んで決勝でポイントを獲ることが、今では現実的な目標になってるから、それが出来なければガッカリすることになる。

◆ヴィタントニオ・リウッツィ
Q. 中国GPをふり返って、どんな感想をお持ちでしょう?
ヴィタントニオ・リウッツィ(以下、VR) 思いだしても腹が立つ。今シーズンに入って、最悪の週末だったから。まぁ、不運な時もあれば幸運な時もある。金曜の午後に必要なデータを持っていなかったから、はっきりと目標を定めて走ることができなかった。3回目のフリー走行は上々の出来だったけれど、予選ではコースが混雑していて本来の力を出せなかった。あれがなければ、Q3進出も不可能ではなかっただろう。日曜のレースは18番目のグリッドからスタートしたから、もちろん難しい戦いになった。ポイントを狙うには攻めのスタートをしなければならなかったけれど、コンディションが悪くて、金曜からブレーキを上手く発熱させることができないという問題を抱えていたんだ。フォーメーション・ラップ中にブレーキの温度を十分に上げることができなくて、路面が濡れていたから、6コーナーでミスをしてしまったんだ。ブレーキを踏んだ瞬間にリヤがロックして、コントロールを失ってしまった。スタートは最高に良くて、3台くらい抜くことができていただけに、あれは口惜しかったね。すべて予定どおりに進んでいたんだ。ただ、ブレーキの温度だけが誤算だった。あれがたいへんな週末の終りだった。それでも、ポテンシャルが高いことは間違いない。最初のレースから、いいペースで走ることだできたんだ。

Q. スペインGPの見通しはどうでしょう?
VR どのレースにも筋書きがあり、中国はそれが上手くいかなかった。バルセロナではいいレースができると思っているんだ。最後の冬季テストでも速いペースだったしね。好きなコースだし、僕たちのマシンも相性が良さそうだ。僕自身は中国までの流れを変えて、ヨーロッパ・ラウンドでは毎回ポイントを獲りたいと思っているよ。

Q. スペインに備えてチームが行ったマシンの改良が、その点で役立つでしょうか?
VR もちろん。開発のスピードを落さないことは大事どころか、決定的に重要なんだ。他のチームも頑張っているから、これまでのポジションを守るためにも全力を尽くさなければならない。空力部門はレース毎に何か新しいものを用意してくれていて、おかげで自信を持って戦うことができるんだ。どの変更も効果的で、弱かったところをを補ってくれている。いい状態だと思うから、マシンとチームの力を最大限に引き出して、ポイントを獲得し続けることが大切なんだ。

◆ポール・ディ・レスタ(テスト/リザーブ・ドライバー)
Q. 中国でもリウッツィに代わり、2戦連続で1回目のフリー走行に登場しました。最初の時より楽に走れましたか?
ポール・ディ・レスタ(以下、PD) 中国でもマレーシア同様、最初のセッションでトニオ(リウッツィの愛称)に代って走ったんだ。2回目だから、マシンの性格も判ってるし、メカニックやエンジニアとも気心が知れている分、前回よりやり易かったよ。この経験を基に、これからも努力を続けていけば、タイヤやセッティングについてもっとよく判るようになるだろう。中国は難しいコンディションで、温度が非常に低かったから、固いコンパウンドのタイヤを発熱させるのが難しかったよ。おかげでウォームアップがいかに重要かということを改めて知ることができたね。あれも勉強のひとつで、今回もこのまま続けていきたい。

Q. スペインではスーティルの代役で走る予定ですが、そのことについては?
PD 今回はスーティルの代わりに走るのを、とても楽しみにしている。本当によく知っていると言えるヨーロッパのサーキットはホッケンハイム(ドイツ)だけで、バルセロナも初めてのサーキットだけど、シミュレーターを使い、木曜にコースの下見もするから、スピードを上げても問題はないだろう。今回も、まず自分の勉強に集中する。チームやレースの雰囲気に慣れ、3レースを経験したので、チームのために有用なフィードバックができると思うよ。

Q. 中国GPのあと、DTMのレースがありましたが、F1からメルセデスのツーリング・カーに乗り換えるのは難しくありませんでしたか?
PD これからは毎週レースで忙しくなる。中国GPのあと、まっすぐドイツに飛び、ホッケンハイムのDTMに出た。1レース目が4位だから、シーズンの始めとしては、まずまずの週末だった。いいストレスだから問題ないよ。つねに目の前の仕事に集中していれば、どんなマシンでも最大限に性能を引き出せる。F1からDTMに乗り換えたのは初めてだったけれど、特に難しいとは思わなかった。スペインで逆になったとき、どう感じるかは判らないけどね。たいへんな違いがあるから、返って平気なのかもしれないけど。2種類の戦闘力の高いマシンに乗れるというは、とてもいい機会だ。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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