オリジナル リリース-ルノー・F1・チーム【プレビュー】
「最近のパフォーマンスは誇りにできるものだった」
Q.マレーシアではずっと力強い走りを見せ、4位に入りましたが、結果に満足していますか?
「フリー走行が始まる前に4位になれると言われれば、大いに喜んでいただろうね。オーストラリアの時と同じく、チーム全体が最初からいいパフォーマンスを見せてくれたんだ。予選でも天候の変化に関する読みが的中し、レースではスタートと同時にふたつ順位を上げることができたよ。あれは最終的な成績を決める上で、かなり重要だったと思う。2レースで30ポイントを獲得できたのはたいしたものだし、可能な最大限の収穫だった」。
Q.チームはレース毎にマシンを開発していますが、進歩を感じますか?
「チームが頑張って新しいパーツを作ってくれるのは素晴らしいことだけど、ドライバーとしては、毎回ちがうコースを走ることになるし、天候もいろいろだから、マシンが進歩しているかどうか判断するのは難しいね。たとえばセパンはメルボルンとまったく正確の異なるサーキットだから、マシンに対する要求も同じじゃないし。それでも、データを見れば、マシンが確実によくなっていることは判るよ」。
Q.今週末の中国GPは楽しみなレースのひとつでしょうか?
「あまり好きなレースではないけれど、かかっているポイントは同じなのだから、どのレースも重要さ。いくつか変ったコーナーがあって、コースはすごく興味深い。1コーナーなどは、ほとんど360度旋回するようなところで、技術的にも非常に難しいんだ。レイアウト的にはセパンと同じように高速セクションと低速セクションが組み合わされているから、今回も高い戦闘力を示すことができるだろう。今回もマシンに手が加えられるので、さらに上位との差を詰められるはずさ」。
Q.ここまで、シーズンの展開をどう見ていますか?
「もちろんバーレーンはとても残念だったけれど、続く2戦で遅れを取りもどすことができた。マシンはまだ最速というわけではないけど、適切な判断もあって、自分たちの力に見合った成績を残すことができた。今年は、あまり意外な出来事が見られない。各チームの実力は接近していて、レッドブル、マクラーレン、フェラーリがトップに立っている。そのすぐ後ろにいるのが、僕らとメルセデスだ。フォース・インディアとトロ・ロッソもいい勝負をしているね。というわけで、接戦が続くと思うし、前に追いついて、後ろとの差を維持するためには、これからも全力を尽くす必要があるよ」。
ヴィタリー・ペトロフ
「最も重要なのはレース距離を走りきって経験を積むこと」
Q.マレーシアでも好スタートを切りましたが、走っていてどんな感じでしたか?
「トップ10のすぐ後ろからスタートする状況では、バーレーンやオーストラリアの時のように多くのマシンを交わすのは容易ではないけど、それでも2ポイントくらいは獲ることができたはずだ。序盤は楽に走っていて、(ルイス・)ハミルトンをはじめとする周りのドライバーとのバトルを楽しんでいた。そのあと早めにピットへ戻って、タイヤをプライムに交換したんだ。たぶんそれが間違いで、オプション・タイヤほどグリップがよくなかった。結局ギヤボックスのトラブルでレースを終えてしまったから、それも関係なかった」。
Q.F1で3レースを戦ったわけですが、これまでの状況に満足していますか?
「チームとの関係はとてもよくて、とくにエンジニアたちが、F1に順応する手助けをしてくれているんだ。できるだけ時間をかけてマシンのシステムや性能を高められるようなセッティングについて話し合っているよ。一方、まだ完走できていないのは不満で、とくにバーレーンとオーストラリアは序盤にリタイヤしてしまって、ほとんど経験を積むことができなかった。タイヤの変化や燃料の消費に伴う車重の違いなどをレースの半分までしか見ることができなかったわけで、それは望ましいことではないよ」。
Q.次は上海ですが、サーキットをどう思っていますか。
「GP2で走っているから、改めて覚える必要はないよ。性格の異なるサーキットを組み合わせた難しいサーキットだから、技術面でもマシンのセッティングの面でもたいへんなコースなんだ。ターン13のような長いコーナーでアンダーステアが出ると、思い切って加速することができずに、もどかしい思いをすることになる。もちろんGP2でしか走ったことがないわけだから、F1だとさらにたいへんだろうね」。
Q.今度の週末は、どのように戦うつもりですか?
「最優先に考えているのは、完走し、レース距離を走りきる経験を積むことだよ。それから、トップ10との差をつめて、ポイント争いができるようにしたい。予選の走りも進歩させなければならないよ。Q2、できればQ3に進出したいね」。