F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆小林可夢偉
「ザウバー･F1･チームと一緒に戦う、F1、3年目のシーズンがすごく楽しみです。C31はシーズン前のテストで手ごたえがありましたし、仕上がりはかなりいい感じです。それに加えて、去年の経験もあるんで、自信もありますよ。2010年のシーズン序盤は難しい状況で、そのリカバーができたのは、シーズン後半からでした。2011年は、逆にいいスタートを切ることができたんですけど、シーズン後半は苦労させられました。もし、一貫したパフォーマンスを発揮することができれば、安定してポイントを獲得できると思います。そうなって欲しいですよ。個人的には、冬休みの間にたくさんトレーニングしてましたし、体の方は準備万端です。オーストラリアの人たちは、レースとF1が大好きなんで、メルボルンはシーズン開幕には素晴らしい場所なんです。街はすごくにぎやかで、そこに行くと、街の雰囲気が’さぁ、始まるぞ！’って感じなんですよ。現地はもうすぐ夏が終わる頃ですけど、週末の間は晴れて、温かい天気になって欲しいですね。アルバートパーク･サーキットのレイアウトは、素晴らしいです。ここは常設のサーキットじゃないんで、週末に走り始めるときは路面がすごく滑りやすくて、セットアップ作業は大変なんです。ただ、グリップレベルを上げる作業は、誰にとってもチャレンジングな作業ですけどね」。

◆セルジオ･ペレス
「レースの再開が待ちきれないよ。今年は、新しいシーズンに対する心構えが、去年とは全然違うんだ。去年は全てが新しい体験だったからね。F1で1年を過ごした今、身体的にも精神的にもいい仕事ができると感じてるんだ。1年の経験はそれほど多いものじゃないけど、去年よりもさらに集中して仕事に取り組めるよ。F1ドライバーとして、色々な状況を経験してきたからね。チームのやり方も、コミュニケーションのとり方もわかってる。それに、F1で戦っていく上で、自分に適した生活バランスのとり方も分かったんだ。2012年の目標は、どんな状況でもマシンを最大限に活かして、F1での地位を確立することなんだ。（冬の）テストを通して、僕たちは大きく前進できたし、新車について、たくさん学ぶことができたんだ。それでも、メルボルンのトラックだと、まだサプライズがあるかもしれないね。去年、例えばテストでは、タイヤの減りがもっと多いと思ってたから、レースを1ストップで走りきれるとは思ってなかったんだ。開幕戦で何ができるか見てみよう。メルボルンは特別なトラックだし、パフォーマンスの面からC31がどの位置にいるか分かるだろうね」。