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オリジナル リリース-ロータス・F1・チーム【オーストラリアGP プレビュー】

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Q.ロータスからF1に復帰する今年の目標は?
キミ・ライコネン(以下、ライコネン):
できるだけ頑張っていれば、結果はついてくるだろうね。開幕戦のオーストラリアでは、まずトラブルやミスなく走りきることだよ。自分がどの位置に並ぶかは判らないし、みんなそうだと思う。テストのタイムを見るかぎり、各チームの実力は似たようなものだね。テストのタイムは、どれだけ燃料を積んでいたかで違うから、あまり参考にならないよ。メルボルンのフリー走行あたりから、だいたいの勢力図が見えはじめて、予選が終わった時点ではっきり判るはずさ。

Q.テストを終えて、チームの印象はどうですか?
ライコネン:
上々だよ。まだこれからというところもあるけど、ここまでスムーズに作業してるし、まったく問題ないね。その意味で、開幕の準備はできてるよ。

Q.実戦を離れて2年が過ぎ、テストの時間も短かったわけですが、あなた自身の準備はいかがでしょう?
ライコネン:
もちろん、テストの時間は長いに越したことはないけれど、贅沢は言えないよ。最初のへレス・テストはトラブルもなく順調だったんだ。2回目のバルセロナで一度だけ問題があったけど、そ
れも解決できたからね。あとは全体のレベルアップを図るだけさ。あと2日ほど走れればよかったかもしれないけど、現状でも不安はないよ。

Q.新しいレギュレーション、チーム、マシンなど、勉強することはたくさんあると思いますが?
ライコネン:
レースなんだから、基本的なところは変わらないよ。DRS(可変リヤウイング)やKERS(運動エネルギー回生装置)といっても、押すボタンが増えただけだから。テストで試したけど、そんなに大きな違いは感じなかったね。ピットストップが短くなったことも、止って走り出すという大筋は以前とおなじだよ。

Q.オーストラリアの予選では、どれくらいの位置にいたいですか?
ライコネン:
ビリかもしれないしトップかもしれない。やってみないと判らないよ。

Q.チームメイトになったロメイン・グロジャンをどう思いますか?
ライコネン:
いいヤツだよ。一緒にレースをしたことはあるけど、以前はほとんど知らなかったけどね。彼もF1は久々だけど、きっといい走りをしてくれるだろうね。

Q.F1復帰は楽しみでしょうね?
ライコネン:
誰でもレースは楽しみなものなんだ。テストの方が好き、なんていうドライバーはいないんじゃないかな。僕がいない間に追い越しが増えたり、内容にいくらか違いがあるかもしれないけど、大筋は変わらないよ。タイヤの性能を引き出したドライバーが、有利に戦うことだろうね。

Q.目標はありますか?
ライコネン:
開幕戦が終ってみないとなんとも言えないよ。マシンの性能が許す範囲で全力を尽くすだけさ。

Q.オーストラリアGPではこれまでに好成績を残しているので、ゲンのいい開幕戦ですね?
ライコネン:
ヨーロッパからは遠いけど、オーストラリアはいい国だよ。そんなに難しいサーキットではないし、アルバートパークでは初めてのレースでポイントを取って、表彰台や優勝も経験したんだ。コースが変わっていないから、初戦としてはやりやすいと思う。

Q.アルバートパークはE20に向いているでしょうか?
ライコネン:
トラクションが重要なコースだから、テストの結果から見て悪くないだろうね。方向がかえやすくて、ブレーキングが安定しているのも有利な点だよ。最初は滑りやすい可能性があって、メルボルンの天気も要警戒なんだ。最初のレースだから、他のマシンとの比較はできないよ。エンジニアもデータを見て、悪くないと見てる。ただ、やっぱりすべては走ってみてからのことだろうね。

Q.初めてのF1フル参戦が間近に迫っていますが?
ロメイン・グロジャン(以下、グロジャン):
レースは楽しみだし、チームとも上手くいってるよ。テストの時から、チームワークは素晴らしかったんだ。冬季テストがすべてできなかったのは予定外だけど、バルセロナのテスト中にトラブルが出て、むしろよかったと思う。全員がさらに力を入れて働いて、最後のテストではその成果が表れていたよ。

Q.アルバートパークは初めてですか?
グロジャン:
(このチームで)第3ドライバーだった2009年に行ったことがあるんだ。いい国だし、メルボルンは大好きだよ。あとはサーキットが合っているかどうかだけど、最高のコースだと思う。独特の雰囲気で、走れなくても感動したから、実際にレースをすればどんな感じがするか、怖いくらいだよ。

Q.テストはずっとドライでしたが、メルボルンは天気が変わりやすいことで知られています。ウェット・コンディションでF1マシンに乗ったことはありますか?
グロジャン:
2009年にブラジルのフリー走行を走ったときは雨だったんだ。ずいぶん昔に感じるけど、滑りやすいコンディションでも心配はないよ。雨のレースはすきで、むしろ有利だろうね。

Q.エンストンのシミュレーターはまだ使えませんが、初めて走るサーキットへの備えはどうでしょう?
グロジャン:
車載カメラの映像を繰り返し見たし、エンジニアとデータを解析したよ。最初のフリー走行で、できるだけ距離を伸ばすことが大切だろうね。もちろん、早くシミュレーターが使えるようにしてほしい。

Q.公道部分を含み、滑りやすい可能性のあるアルバートパークをどう見ていますか?
グロジャン:
グリップがだんだんよくなるんだから問題ないよ。走っていてもあまり感じなくて、タイムが上がっていくだけだったんだ。少しずつ変わっていくから、問題ないだろうね。車載カメラの映像では面白そうなコースだし、E20との相性もよさそうだよ。

Q.今シーズンの目標は?
グロジャン:
まず、常に全力を尽くしてマシンの性能を引き出すことだね。それから、ミスをできるだけ少なくしたいよ。チャンスがあればポイントを狙うけど、成績の目標は立てていないんだ。チームにポイントを少しでも多くもたらせれば、それに越したことはないよ。

Q.レース前、いつもやっていることはありますか?
グロジャン:
以前、意識的にやっていたことが、今は習慣になってるんだ。たとえば、マシンに右側から乗るのもそうだね。いつもどおりにやったほうが、リラックスできるんだ。最初のレースは楽しみだけど、それだけにリラックスすることが大事なんだ。

Q.グリッドに並んでスタートを待つ間、どんな気持ちがすると思いますか?
グロジャン:
なにしろ落ち着くことだね。神経を研ぎ澄ましながら落ち着いているときにこそ、ドライバーは力を出せるんだ。スタートの瞬間は重要だし、集中力と冷静さのバランスを保つことが肝心だろうね。

Q.F1復帰に対する、周りの反応はいかがですか?
グロジャン:
(母国)フランスでの反応が大きくて驚いたけど、もちろん嬉しいことだよ。マシンの状態がよさそうだから、これからはますます注目されるだろうね。今から楽しみにしてる。

Q.メディアの反応にも驚きましたか?
グロジャン:
驚いたけど、悪い気はしないよ。みんなが自分のやっていることに関心を持ってくれるんだから、歓迎すべきだろうね。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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