オリジナル リリース-ルノー・F1・チーム【マレーシアGP プレビュー】
ルノーF1チームは、今週末のマレーシアGPに向け、士気を高めている。
◆ロバート・クビツァ
「メルボルンのレースはほぼパーフェクトだった」
Q.バーレーンが残念な結果だっただけに、メルボルンの2位入賞は嬉しかったでしょうね。
「ほぼパーフェクトなレースができたし、チームに素晴らしい成績をもたらすことができた。スタートは上手くいったし、バーレーンのようなことをくり返さないように、1コーナーには落ち着いて入るようにしたんだ。序盤のピットストップで順位を上げられたのは、ピットで最高の仕事をしてくれたメカニックのおかげだと感謝しているよ。それからは、ただミスを犯さず、安定したペースで走ることだけを心がけたんだけど、それも路面コンディションがめまぐるしく変化して、ソフトタイヤの消耗が激しいからでカンタンではなかったんだ。ソフト・コンパウンドで50周も走っただから、勢いのある相手を抑えるのは大変だったよ」。
Q.外から見ていると波乱のレースでしたが、走っている側はどうだったのでしょうか?
「僕としては判りやすいレースだった。ピットを出たあとは、ただペースを守ってタイヤを労りながら走っていただけだからね。(ルイス・)ハミルトン、(フェリペ・)マッサを相手にいいバトルをする場面もあったけれど、ポジションが入れ替わったり、アクシデントが起ったりしたのは、ほとんど僕より後ろのことだった」。
Q.改良を加えたR30の感触はどうでした?
「アルバート・パークはバーレーンとまったく違うサーキットだから、まだ何とも言えないね。それでも間違いなく明るい兆しはあったんだ。安定して走れたし、扱いやすかったから。それでも、トップチームを相手に戦おうと思えば、性能面で改善しなければならない面はいくつかある。メルボルンは天候の変化もあって、普通のレースではなかったんだ。表彰台に立てたのは嬉しいけれど、自分たちの戦闘力については現実的な判断が必要なんだ。あれは特殊なレースだったから、他のレースにそのまま当てはめることはできないよ。必要なのは、どんなレースになっても、確実に表彰台を狙えるようなマシンを仕上げることさ」。
Q.低速、中速、高速コーナーを組み合わせたセパンで、R30はどのような走りをすると思いますか?
「まだ2レースしかしていないから、それも判断するのは難しいよ。僕たちにとって、理想的なコースとは言えないだろう。オーストラリアでは気温が高い方がマシンの状態がよかったから、マレーシアの暑さが味方してくれるかもしれない。さまざまな性格のコーナーがあるから、力量を問われるサーキットなんだ。だけど、コース幅が広いから、思い切って限界まで攻めることができる。最近は高速コーナーがそれほど難しくなくなっていたけど、今年は燃料を多く積んで走るから、また違ってくるだろうね。通り雨がくるかもしれないし。レースは日曜の午後遅い時間に始まるから、またウェットになる可能性もあるね」。