オリジナル リリース-ルノー･F1･チーム【モナコGP(水)】
Q. スペインではポイントを獲ったものの、やや期待外れだったようですが？
「1周目が上手くいかなくて、3つも順位を下げてしまったし、その後はイライラする展開になったんだ。小林(可夢偉)とも接触して、マシンがダメージを受けてアンダーステアが出てしまったよ。それでも驚いたことにペースは悪くなかったし、ピット作業を終えたあとは(エイドリアン･)スーティルについていけたんだ。だけど、バルセロナは追越しがかなり難しくて、前へ出ることはできなかったんだ。特にメルセデスと比べてレース中のペースが悪くなかったのは良かったけど、できればもっとポイントを稼いでおきたかったよ」。
Q. 次のモナコは得意のレースだと思いますが、どうなると思いますか？
「公道サーキットは好きだし、中でもモナコは特別で、いつもいいレースができた。僕たちのマシンにとっては、いい点と悪い点があるから、木曜のフリー走行を終えるまでは、どこまでやれるか予想するのが難しいんだ。バルセロナのとき以上に、モナコは追越しが難しいから、予選が重要になると思う。多くのポイントを獲得するには、ミスをせず、予選で出来るだけ前のグリッドを手に入れなければならないんだ」。
Q. モナコでマシンのセッティングを進める秘訣は？
「反応がよくて、扱い易いマシンに仕上げることさ。最後のコンマ数秒を詰めるには、タイヤがガードレールに擦るほどギリギリまで自信を持って攻められるようにすることが重要なんだ。フルタンクだと反応が鈍くなるから、今年はこれまで以上にたいへんだと思う。トンネルは全開で抜けていけど、燃料が重いと、これまでより厳しくなるはずだよ」。
◆ヴィタリー･ペトロフ「レース毎に、何か新しいことを学んでいる」
Q. スペインでは初めてドライのレースを完走しましたが、どんな週末でしたか？
「プラス面とマイナス面があるレースで、また多くのことを学んだよ。レースを完走して、ドライ･コンディションでマシンがどんな動きをするか、周回を重ねるにつれてバランスがどう変るか、タイヤをどう使うかといったことを経験するのが、僕にとっては非常に重要なんだ。マシンの状態は安定していて、ペースも悪くなかったけど、追越しが難しいから、ポイントを獲るのは困難だったよ。レースのほとんどを小林(可夢偉)と競り合って、最後まで抑えることができたけど、ポイントに手が届かなかったのは、すごく残念だよ」。
Q. F1に順応するのは予想どおりたいへんですか？
「いちばんの課題は、週末を通じていい状態を保つことで、それには経験がものを言うンじゃないかな。すべてのセッションでマシンの能力を引き出さなければならないし、ミスは許されない。ミスをすると、全体のプログラムに影響を及ぼすからね。だからスペインのようなレースは勉強するのに非常に重要なんだ。今回はドライで完走できたから、かなり自信がついたよ。まだまだいろいろな面で成長の余地があるし、エンジニアとできるだけ長い時間を共に過ごして、マシンについての理解を深める必要があるんだ。レース毎に新しく勉強することがあって、それが成長のきっかけになるだろう」。
Q. 次はモナコですが、好きなコースですか？
「初めてモナコでF1マシンを走らせるのを、とても楽しみにしているよ。GP2のときはレースを楽しんだし、F1ではもっと上手くやれるはずさ。モナコは公道サーキットでミスの余地がないから、難しいレースになることも判っているよ。それに、モナコでは追越しが不可能に近いから、予選がきわめて重要なんだ。特にQ1ではコースが混み合うから、厳しいと思うよ。1周でもクリアラップが取れれば、たいしたものだと思う。ポイントを獲得する上で、それ以上に重要なのは、ミスをしないことなんだ」。
