F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆ロバート･クビツァ
グリッド=8番 / 決勝=7位
「今日の6ポイントは今シーズンに入っていちばん苦労して手に入れたものと言えるだろうね。昨日の予選ではプライムタイヤを選んで、それでレースを有利に運べると思っていたんだけど、残念ながら上手くいかなかったよ。リヤタイヤがすぐに消耗したので、早くピットに入らなければならなかったし、交換したリヤも、またすぐにグリップしなくなったんだ。レースの中身は、なかなか派手だったよ。1回目にピットを離れたあとはミハエル(･シューマッハ)と競り合い、2回目のタイヤ交換前は(エイドリアン･)スーティルが相手だった。ピットに入る周はとくに激しくやりあって、最高コーナーまでは横一線という状態だったんだ。僕は右側にいたから、ピットに入るために道を譲るしかなかったよ。ところが、向こうは手前で急減して、ラインを変えてなんとか追突を避けたんだ。レース終盤、ちょっとの間オプション･タイヤで走って、ロズベルグに迫っていったよ。いい感じだったけれど、追いつく前にレースが終ってしまったんだ。たいへんなレースだったけど、バレンシアへの見通しは明るいと思うよ。コースが僕らのマシンに合っていると思うし、新しいパーツが入って、ペースが上るはずだからね」。

◆ヴィタリー･ペトロフ
グリッド=14番 / 決勝=17位
「スタート直後にレースが終ってしまうところだったよ。右側から前へ出ようとしたら、グリーンへ押し出されて、コントロールを失って最後尾へ転落というわけさ。ラッキーなことに、ダメージを受けたのはフロントウイングだけだったから、ピットで交換できた。でもその後、ドライブスルーのペナルティを食らって、さらに後退してしまったんだ。思いだしたくもないレースだけど、とにかく完走できたし、コースもじっくり習得できたから、いい経験になったよ。きっと来年はこれが役に立つはずさ」。