F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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オリジナル リリース-スクーデリア・トロ・ロッソ【トルコGP(木)】

【トルコGP プレビュー?】
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◆トルコのスポーツについて
トルコは憲法でスポーツの重要性を保護するよう定めている唯一の国だ。憲法59条には「国民の身心に渡る健康を促進するため、州政府はスポーツを振興し、実績ある運動選手を保護しなければならない」という規定がある。

ただし、F1というスポーツはまだトルコ国民にとって比較的新しいものであり、ヤグリ・グレスほど浸透していない。ヤグリ・グレスというのはトルコで最も盛んな種目であり、昨年の大規模なトーナメントには1500人もの参加者が集まった。参加者は水牛の革で作られた膝までのパンツを履き、体にオリーブオイルを塗って戦う。この競技がイタリアで紹介された時には、どんな種類のオリーブオイルを使うかが議論の的となった。

F1では軽さが重視されているが、トルコの人々は重いものを好む傾向がある。ナイム・スレイマノグル、ハリル・ムトルらは、国民的な英雄となっている。スレイマノグルは、オリンピックでの優勝経験もある世界チャンピオンで、五輪の金メダルを3つ獲得。世界選手権を7回、ヨーロッパ選手権を6回制したウェイト・リフティングの名選手で、合計46の世界記録を打ち立てた。147㎝の小柄な体格から、”小さなヘラクレス”の異名を持ち、自分の体重の3倍をクリーンとジャークの両種目で持ち上げた世界で3人しかいない人間のひとりだ。一方のムトルはオリンピック3連覇を達成し、世界選手権を5回、ヨーロッパ選手権を9回制し、20の世界記録を樹立した。こちらもさまざまな呼び名があるがスレイマノグルより身長が3㎝高かったことから、”少し大きい方の小さなヘラクレス”と呼ばれている。どちらもコクピットを小さく設計できるため、F1マシンのデザイナーにとっては理想的な体型と言えるだろう。

馬力もトルコで好まれる要素のひとつだが、F1マシン並みというわけにはいかない。16世紀からトルコで人気のあるチリットという競技では、馬に乗った選手がチームを作り、相手チームに向ってヤリを投げ合う。ヤリの空力設計は伝統に則った単純なもので、F1のダブル・ディフューザーのように、これが議論の的になることはない。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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