F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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オリジナル リリース-スクーデリア・トロ・ロッソ【ドイツGP(木)】

【ドイツGP プレビュー】
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ドイツGPからシーズンはいよいよ後半戦に入る。そこでフランツ・トスト代表にこれまでの経過と、より重要な今後の展開を訊いた。

Q.後半戦を迎えるにあたって、何でも出来るとしたらチームのどういう分野を強化したいでしょう?

フランツ・トスト(以下、トスト)
すべての分野だろう。バランスが取れていなければ、成績にはつながらないから。マシンに関しては、ホッケンハイムに新しいフロント・ウイングを、ハンガ
リーに新しいディフューザーを投入し、その後も改良を加えてゆく予定だから、この週末から戦闘力は高まってゆくはずだ。

Q.現在、暫定のコンストラクター・ランキングは9位となっていますが、これについては?
トスト: 目標は8位だから、期待どおりの状況ではない。当面のライバルであるウィリアムズとザウバーも頑張っているからカンタンではないが、全力を傾けて所期の結果を目指す。

Q.ブエミとアルゲルスォリの働きをどう評価していますか?
トスト:  二人とも経験が浅いので、後半戦では力をつけてゆくだろう。特にアルゲルスォリは、去年のハンガリーGPにデビューしたわけだから、韓国を除いて走ったこ
とのあるサーキットで戦える。ドライバー自身が進歩するだけではなく、技術的な知識も蓄積されてゆくので、それが全体的なレベルアップにつながるはずだ。

Q.来年も同じドライバーズ・ラインナップを維持するつもりですか?

トスト: ふたりとも2011年には、よりよい状態になっているはずなので、このままチームに残ってもらうことにした。レッドブルの新人育成プログラムの中から
20〜21才の若いドライバーを育てるということもトロ・ロッソが果たすべき役割のひとつだから、その意味でもセバスチャンとハイメを走らせることは理に
適っている。

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Q.今年からレッドブルに頼らずに独自のマシンをデザインし、2011年の準備と並行して開発を進めていかなければならないわけですが、どのように取り組んでいるのでしょう?
トスト: 新しい挑戦だから、やり甲斐がある。デザイン・チームを二分して、一方が2011年のマシンに取り組んでいる。風洞実験も初めているが、去年の今ごろはビチェスターの施設がまだ稼働していなかったので、2010年のマシンでは出来なかったことだ。別のチームは引き続き今年のマシンに取り組む。チームの規模は上位に比べて小さいが、増員の予定はない。F1のレギュレーションはスタッフを制限する方向に動いているので、現状では不利でも、私たちの体制が将来有利になる可能性もある。

Q.これまで、トロ・ロッソは後半に好成績を収めることが多かったのですが、今年もそうなると思いますか。

トスト: そうなって欲しいものだ。マシンの進歩とドライバーの成長によって、後半により多くのポイントを獲得できるだろう。何故、もっと速く力を出せないかというと、やはりスタッフの数が少ないためだろう。ハイテク時代とはいえ、制作するだけではなく、設計や開発においても、やはり作業を進めてゆくには人の手が必要なんだ。今はSTR6を開発しているところだが、STR5の性能を向上させる可能性が高く、そのために人員が必要ならば、来年の作業を中断して今年のマシンに集中することになる。またそれが、2011年の準備を進めていることにもなるはずだ。

Q.チームが活躍できるかどうかは予算しだいということでしょうか?
トスト: もちろん大きなチームほどではないが、私たちもこの12カ月間、人員と施設の整備に相当な資金を投入してきた。レッドブルとマネー・サービス・グループのようなスポンサーのおかげで、資金面でもチームは健全な状態にある」

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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