F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆フェルナンド･アロンソ
フリー走行1=15位/フリー走行2=2位
「3つのセクターそれぞれが他と違っていて、非常に印象的なサーキットだね。セクター1はトップスピードが重要で、セクター2は高速コーナーが多く、セクター3は低速区間なんだ。各チームが予選と決勝に向けて、どのようなセッティングを選んでくるか、すごく興味深いよ。ターン4からターン6までの区間は、いろいろなラインが可能だし、追越しもできそうだった。イスタンブール･パークの最後の部分を思い出させるような、面白いレイアウトだよ。新しいサーキットだから、予想できたことだけど、タイヤの消耗がかなり激しいね。それ以外に、これといった問題はなかったよ。日曜までには改善されるだろうし、全員がおなじ条件だから、あまり心配することはなさそうだよ。例によってレッドブルが強いし、マクラーレンも良さそうだね。鈴鹿で予選3位だったハミルトンが、ここでも優勝候補のひとりと言えるだろうね。だけど、レッドブルがずば抜けて強力だった鈴鹿とは状況が違って、ウチやマクラーレンも面白い戦いができそうだよ。考えなければならない要素が、たくさんあるんだ。路面の状態が変れば、重要なコーナーのギヤレシオにまで影響してくるかもしれない。ダウンフォースをどうするかという問題もあるし、日曜は雨になる可能性もある。初めてのサーキットだから基本になるデータもないし、それだけにチームのまとまりが普通のレースよりもっと重要になりそうだね」。

◆フェリペ･マッサ
フリー走行1=12位/フリー走行2=6位
「長く、さまざまなコーナーが含まれた面白いサーキットだね。伝統的なコースを思わせる区間もあれば、別の場所は公道サーキットみたいだった。ターン11は、実質的にふたつのコーナーが合わさったもので、しかもすぐに方向を変えなければならないから、すごく難しいんだ。タイヤの消耗が激しいこともあって、セッティングを進めるのにすこし苦労したよ。路面にタイヤが付着していけば、コンディションは良くなっていくだろうね。路面の状態が絶えず変化していたから、他のチームと戦闘力を比較するのが難しいけれど、おそらく僕たちも戦えると思う。午前中はFダクトを使わずに走ったんだけど、トップスピードも重要だから、使った方が有利だろうね。オーバーステアが出たのは、新しいサーキットだし、当然のことかもしれないね。いろいろな面で、マシンを改善する余地はずいぶん残されているよ。いくつかのポイントを前もって確認しておけたから、このコースをシミュレーターで経験したことがプラスになってるんだ」。