オリジナル リリース-ピレリ【中国GP(日)】
表は、レース中のタイヤ交換一覧。Sはソフト・タイヤ、Hはハード・タイヤ、DTはドライブスルー・ペナルティを示している。一番左はスタート時のタイヤ、()内の数字は周回数、一番右の数字はタイヤの交換回数。
タイヤの戦略が鍵となった、中国でのスリリングなバトル
中盤、レッドブルのセバスチャン・フェッテルとマクラーレンのルイス・ハミルトンが息詰る接戦を繰り広げた。ゴールまで4周というところでハミルトンが先行し、フェッテルはジェンソン・バトンのマクラーレン、チームメイトのマーク・ウェバーを抑えるだけで精一杯だった。こうしてハミルトンが今期の初勝利を手にしている。
◆ポール・ヘンベリー (ピレリ・タイヤ テクニカル・ディレクター)
「今年は1戦ごとにレースが面白くなってくる。最後まで、まったく結果が判らない展開だった。F1プロジェクトを立ち上げた時からの狙いどおりだ。マクラーレンは3回ピットストップをおこない、レッドブルは2回で勝利まであと一歩のところまでいくなど、戦術面でも見応えがあった。20周以上連続で走ったドライバーもいて、タイヤの消耗はマレーシアほど激しくなかった。余分なゴムが付着することもあまりなく、今日は戦術が勝敗を分けたと言えるだろう。最後まで上位は接戦を続け、タイヤをもっとも効率的に使った_ドライバー勝った。トルコでこれ以上のレースを望めるとは考えにくいが、またできるかぎり盛り上がるようにしたい」。
【翻訳:Shigehiro Kondo】