F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆フェルナンド･アロンソ
フリー走行1=2位 / フリー走行2=1位
「モナコで肝心なのはドライバーがマシンの感触をしっかりと掴むことなんだ。それができるほど、思い切って攻められる。確認できない要素もあるけど、どうやらここではこれまでよりいい戦いができそうだね。理由は簡単で、いつもほど空力の比重が大きくないからなんだ。年間でもっともアベレージ･スピードが低いコースだから、メカニカル･グリップやエンジンのパワーで弱点を補うことができるんだ。午前中からマシンの感触がよくて、反応もつかめたから、どんどんペースが上がったよ。ただ、まだ初日だし、予選ではレッドブルが奥の手を出してくるかもしれない。ミスの許されないサーキットだから、日曜はさらに緊張をしいられるだろうね。最強チームに対抗するのは、ある程度のリスクを犯す必要も出てくるんだ。タイヤに関しては、気温がずっと高いのに、冬季テストのときと変わらなかったんだ。いまのところ、ここではプライム･タイヤとオプション･タイヤの違いも、ほかのサーキットほど大きくなさそうだね」。

◆フェリペ･マッサ
フリー走行1=4位 / フリー走行2=6位
「特にスーパーソフト･タイヤでオーバーステア気味だったけど、マシンの状態はまずまずだね。今日は主にセッティングと、2種類のピレリ･タイヤを確認する作業をおこなったんだ。そのうち、スーパーソフトは、初めて実戦に投入されたんだ。タイムは安定していたけど、ここは木曜と日曜でコンディションに大きな違いが出るから、油断できないよ。新しい小さな空力パーツをいくつか試したけど、マシンはカタルーニャのときと基本的に変わらないよ。あとはフェルナンドと協力して、攻められるマシンを仕上げてゆくつもりさ。今回は予選と決勝に備える時間がいつもより長い。課題は残されているけど、今日の手応えでは、いい方向に進んでいるみたいだね」