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オリジナル リリース-ピレリ【ベルギーGP(日)】

【ベルギーGP 決勝】
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ベッテル、ピレリでベルギーGPを制し選手権リードを広げる

2011年8月28日、スパ・フランコルシャン

タイヤ戦略が中心となったアクションが盛りだくさんのレースは、レッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルがポールポジションを勝利へと結びつけました。伝統のスパ・フランコルシャンで44周のレースを戦い抜き、彼にとっては通算17勝目の勝利を挙げました。このベルギーGPの勝利によってベッテルは、チャンピオンとなった2010年の獲得総計ポイントを上回りました。

フリー走行や予選では雨が続きましたが、日曜はこのレース週末で初めて、1日を通してドライコンディションのままでした。ベッテルはPZeroイエロー・ソフト・タイヤでスタートし、最後にPZeroホワイト・ミディアム・タイヤを履く3回ストップ作戦で勝利を手繰り寄せました。

2回ストップ作戦を採ったチームメイトのマーク・ウェバーは、PZeroホワイト・ミディアム・タイヤを素晴らしく使いこなし、残り9周で2位を奪い取りました。

マクラーレンのジェンソン・バトンとメルセデスGPのミハエル・シューマッハ以外の全ドライバーがPZeroイエロー・ソフト・タイヤでスタートしました。バトンもシューマッハも予選でのトラブルにより本来よりも下位からのスタートとなったため、ミディアム・タイヤでスタートしソフト・タイヤでフィニッシュを迎えるという、ライバルとは異なるタイヤ戦略を採ったのです。

レース前には、予選中に見られたブリスターについての話題があちこちで持ち上がりました。ブリスターはコンパウンドがオーバーヒートして発生するもので、トレッドパターンの一部の性能を低下させます。夜の間に広範囲にわたってデータ分析を行なった結果、これはマシンセットアップに起因するもので、構造剛性よりもコンパウンド寿命に影響を及ぼすものであるという結論に達しました。しかし決勝では上位勢にとって致命的な問題とはならず、最初の8周で4度も首位が入れ替わるようなエキサイティングなレース展開の果て、上位勢のどのドライバーも32周以降にピットインは行わずにフィニッシュを迎えました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今年は珍しく一度も雨が降らないレースとなりましたが、スパ・フランコルシャンはいつもスリリングなレースを見せてくれますね。レースが始まるまでどのチームもドライのデータはほとんどない状態だったので、さらにチャレンジングなものとなりました。フロントタイヤのブリスターという問題が発生しましたが、我々からの推奨使用方法が守られればこのような問題はもう発生しないと確信しています。もちろん、不安があればセットアップを変更してピットスタートにするという選択肢もありました。しかしほとんどのチームがその必要はないと判断しました。今回のブリスターが発生したのは、一部のチームがタイヤの内側ショルダーに過大な荷重をかけるようなセットアップを施したためで、それによってコンパウンドにオーバーヒートが発生したようです。しかしこれはもともとのタイヤ構造に影響を及ぼすものではなく、安全上の問題は全くありませんでした。ですから、問題のなかったチームにとって不公平にならないように、通常のレギュレーション通りに予選で使用したタイヤで決勝のスタートに臨むという決断が下されました。我々は予選後に、代わりのタイヤを供給するのに充分な用意もありましたが、その必要はありませんでした。週末を通してずっと、ミディアム・タイヤには何も問題はありませんでした。ミハエル・シューマッハもジェンソン・バトンも、PZeroホワイトでスタートに臨みましたし、上位争いに復帰するのに欠かせない効果を発揮しました」

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