オリジナル リリース-ボーダフォン･マクラーレン･メルセデス【オーストラリアGP プレビュー】
カーナンバー：3
年齢：32歳 (1980年 1月19日)
GP出走回数：208戦
優勝：12回
ポール･ポジション：7回
ファステスト･ラップ 6回
Q.メルボルンは、あなたにとって素晴らしいトラックですが、ハイライトはどのレースですか？
ジェンソン･バトン（以下、バトン）：いっぱいあるよ。ここでの最初のグランプリは、2000年のここでのレースにさかのぼるね。すごく刺激的で、週末があっという間に過ぎたんだ。2006年にここでポールを取ったのも、良い思い出だね。だけど、僕にとって一番の思い出は、2009年のレースだよ。ブロウンGPでポールからレースに勝ったんだ。チームにとっても重要なレースだったし、チームのみんなの努力が報われて、本当に素晴らしかったよ。
それに、2010年にここで勝ったのも、信じられないくらい素晴らしかったね。ドライ･タイヤに序盤の段階で交換して、そのあと、ターン3でマシンのコントロールを失って、ほかのマシンを押し出しちゃったんだ。そのあとはリズムをつかんで、素晴らしいマシンになったんだ。2010年の勝利が、僕にとってボーダフォン･マクラーレン･メルセデスでの初勝利だったし、思いがけない勝利だったけど、僕にとっては本当に重要な結果だったんだ。
Q.メルボルンが特別というのは、どんな理由ですか？
バトン：うーん、はっきり答えるのは難しいね。寒いヨーロッパの冬を終えて、迎えるレースだとってこともあるし、たいてい、天気がすごく良くて、みんなが熱烈に歓迎してくれるんだ。サーキットがすごくチャレンジングなのもあると思うよ。特別にテクニカルなトラックというわけではないんだけど、レース週末にかけて、トラックの路面にラバーが載るし、しのぎを削るレースが展開される場所だからね。公道トラックだけど、素晴らしい流れがあって、上手くリズムを掴むができるんだ。それに、ほかの公道トラックには見られない高速コーナーもあるからね。
新しいルールで、さらにコンペティティブになることは間違いないと思う。今までより、ほかのマシンをパスするのが簡単になったんだ。それに、二つ目のDRS（可変リヤウイング）ゾーンが、その恩恵を得られるポテンシャルを持っていると思う。去年は、スタートラインに沿ってオーバーテイクするには十分ではなかったんだ。2つ目のDRSゾーンからは、さらにアドバンテージがありそうだね。最後に、コースの回りを取り囲む壁は、集中力をキープするのにすごく役立つんだ。ここでのレースで、サプライズがなくてドラマチックじゃないレースを思い出すことはできないんだ。シーズンをスタートするには最適なトラックじゃないかな。
Q.冬のテストで、シーズンの戦いをスタートさせる準備をしてきましたが、自信を感じていますか？
バトン：自分たちの準備には満足してるよ。マシンの中で、たくさんの時間を過ごして、できるだけ多く走り込みたいといっていつも思うけど、去年とは違って、今年はすごく中身の濃い、プレシーズン(･テスト)をスタートすることができたんだ。多くのチームが、実力を隠した状態のままだから、冬のテストを終えた段階で、ペースを判断するのは難しいね。かなり接近戦になると思うし、どのポジションに位置するのかわかることが待ちきれないよ。
◆ルイス･ハミルトン
カーナンバー：4
年齢：27 (1985年 1月7日)
GP出走回数：90戦
優勝：17回
ポール･ポジション：19回
ファステスト･ラップ：11回
Q.あなたにとって、メルボルンはどんな意味を持つ場所ですか？
ルイス･ハミルトン（以下、ハミルトン）：メルボルンは、街の中を走るレースで、（そこに集まる）群集は、まるで生き物みたいなんだ。シーズンをスタートするには、素晴らしい場所さ。僕にとってメルボルンは、サンシャイン、笑顔、素晴らしパドックを意味するんだ。コンパクトだけど、すごく親しみがあって、すごくポジティブな雰囲気だし、レーストラックは、正にレースのために作られたトラックなんだ。トラックには素晴らしい流れがあって、ピットの真後ろにある高速コーナーが大好きなんだ。上手く通過できたときは素晴らしいし、アタックすればするほど、速く抜けられるコーナーなんだ。お気に入りの場所だよ！
Q.3回のテストを、ジェンソンと交代で6日間マシンに乗りましたが、準備ができたと感じますか？
ハミルトン：実際のところ、すごくリラックスしてるし、今までにないくらい新しいシーズンに向けての準備が整ってると思うよ。マシンに乗ってるときは、全てが順調だったんだ。去年と比べてさらにね！ それに、マシンの反応はすごく良くて、信頼性のあるパッケージみたいだからね。(テストの)最終日には、来週(のメルボルンで)走るプランの空力パッケージで走ったんだけど、そのパッケージの感触も良かったんだ。マシンは、有益な進歩を遂げてる。もちろん、まだ実戦でテストしてるわけじゃないけど、楽観的に感じてるんだ。1か月のあいだマシンに乗ってないし、キッチリ攻めて速いラップを走ってはいないけど、来週の土曜日には、本当の限界を見出すことができると思う。もちろん、1年の中でも、この時期は常にポジティブに感じてる時期ではあるんだけど、すごく楽しみだよ。笑顔でオーストラリアに乗り込むつもりさ。
Q.オーストラリアGPに目標と、期待していることはなんですか？
ハミルトン：現実的な目標は、ポイントをいくつか獲得して、ワールド･チャンピオンシップへむけてのチャレンジをスタートさせることだよ。これは小さい目標に聞こえるかもしれな
いけど、今年はシーズンが長いからね。ここで賭けに出る必要ままだないんだ。もちろん、メルボルンで勝ちたいけど、そのあとにも19レース残ってるからね。だから、いくつかポイントを取るのが重要なんだ。タイトルをかけて争えるマシンを持っていることが分かれば嬉しいし、オーストラリアを自信を持って離れられる。単純なことだよ。
