オリジナル リリース-ロータス・ルノーGP【日本GP プレビュー】
Q.シンガポールGPを終えた感想は?
ブルーノ・セナ(以下、セナ):いろいろと得るところがあって、また勉強になったよ。ミスを克服できたことが特に大きいね。ずっとエンジニアと協力して仕事をしてて、確実な手応えがあったんだ。本来、マリーナ・ベイ市街地サーキットはウチのR31と相性のいいコースではないけど、ラクにコントロールできるように仕上げられたんだ。チームやマシンとの一体感が増して、自信を持ってレースに望めるようになってきたよ。
Q.3戦を消化して、他のドライバーとの差は小さくなりましたか?
セナ:こなしたレースの数が違うし、まだ互角というわけにはいかないよ。これまでに走った差はそれぞれ性格が大きく異なるし、鈴鹿もまた、あまり経験したことのないコースなんだ。周りに追いつけるように頑張るつもりだけど、経験と知識に差があることは事実だよ。
Q.鈴鹿は好きなサーキットということですが?
セナ:そのとおりだよ。高速と中速のコーナーが中心で、誕生からあまり変わっていない伝統のサーキットでもあるんだ。走るのが楽しみだし、きっとチームにポイントをもたらせると信じてる。
Q.マシンにも、シンガポールより合っているでしょうか?
セナ:そのはずだ。低速のシンガポールは、ウチのマシンとの相性が最悪だったんだ。鈴鹿には新しいパーツも届くから、きっといい走りができるだろうね。2台揃ってポイントを獲りたいよ。
Q.終盤戦への見通しはいかがでしょう?
セナ:一番の目標は、できるだけ多くのポイントを獲得することだね。いろいろ細かい点でマシンを改善できれば、きっと結果が出るはずさ。フォース・インディアを始めとするチームを抑えなければならないんだ。4位のメルセデスに近づければ、チームはさらに勢いづくだろうけど、まずはライバルを退けて5番手の座を守ることだよ。
◆ヴィタリー・ペトロフ
Q.シンガポールは残念な結果に終わってしまいましたが?
ヴィタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):難しいレースだったよ。大変な努力をしながら、それを結果に結びつけることができなかったんだ。いつもの力を出せなかったから、のこりの5戦は、そんなことのないようにしたいね。
Q.シンガポールGPのあと、イギリスに戻ったのですか?
ペトロフ:レースのあと、すぐに戻っていつもどおりのトレーニングをこなして、工場でエンジニアと会ってシンガポールGPの内容について話し合ったんだ。もちろん鈴鹿にむけた準備もしたし、エンジニアから昨年のデータをもとに、いろいろと助言してもらったよ。
Q.伝統ある鈴鹿サーキットを走る心境は?
ペトロフ:鈴鹿はすごく有名なサーキットで、すごく難しいんだ。誰もが知ってる評判のコースだからね。一度しか走ったことはないけど、あれはすごく貴重な経験だったよ。高速セクションが多くて、いろいろな意味でドライバーを試すコースと言えるんじゃないかな。4速以上で抜けるコーナーの数は、おそらく世界でいちばん多いだろうね。特に前半は、左右のGを受けながら、ジェット・コースターみたいに駆け抜けなけないといけないんだ。ひとつコーナーを失敗すると次に影響するから、正確にラインをトレースし続けるのが大変なんだ。
Q.活躍できると思いますか?
ペトロフ:マシン次第だろうね。自信を持って攻めないと上手く走れないから。ランオフエリアが少なくて、ミスを犯すとすぐグラベルにはまってしまうんだ。普通は縁石に乗り上げてランオフエリアを抜けて、コースにすぐ復帰するからドライバーのミスが目立たないけど、鈴鹿の場合、そうはいかないからね。ひとつホイールをコースからはみ出させただけで、戻れなくなるんだ。屈指の難コースだけど、それだけに上手く走れた時の満足感もすごいんだ。