オリジナル リリース-ロータス・ルノーGP【韓国GP プレビュー】
Q.日本GPの感想は?
ブルーノ・セナ(以下、セナ):厳しかったよ。2コーナーで行き場がなくなって順位を落として、マシンの状態もヴィタリーのものほどよくなかったみたいだね。無理をすると限界を超えてしまうし、何度かコースを飛び出してしまったんだ。それで遅いマシンに先行されて、さらに遅れていくという悪循環だったよ。良かった点は3回目のフリー走行でクラッシュしながら、予選ではチームメイトとおなじタイムを出せたことだね。素早くマシンを修理してくれたチームに感謝してる。チームワークは最高だよ。
Q.あなた自身、クラッシュの影響はなかったのですか?
セナ:僕も仕事を手伝ったし、予選では上手く頭を切り替えることができたんだ。エリック(・ブーリエ/チーム代表)に余計なことを考えるなと言ってもらって、失うものはなかったから、走りに集中できたんだと思う。マシンにはトップ10入りする力があったし、実際にそうだったよ。
Q.次は韓国ですが、去年のレースで憶えていることはありますか?
セナ:去年はあまりいいことがなかったんだ。フリー走行でサスペンションが壊れて、決勝は雨とセーフティ・カーと赤旗だ。あれでは初めてのサーキットについて何も判らなくて、また1からやり直す必要があるよ。
Q.サーキットの印象は?
セナ:難しいし、ミスをおかしそうな場所も多いよ。ネガティブ・キャンバーのコーナーは、かなり走りづらいんだ。ただ、みんな同じ条件だから、金曜は鈴鹿の仕様で走って、それをベースに予選と決勝まで、少しずつ手お加えていくつもりだよ。
Q.ダウンフォースの強さは鈴鹿と似ており、中高速コーナーが多いので、R31に向いているのではありませんか?
セナ:そうだと思う。トラクションが重要な区間もあるけど、路面はスムーズだし、シンガポールみたいなことはないだろうね。これからは最終戦までずっとトップ10をキープできるはずさ。
◆ヴィタリー・ペトロフ
Q.日本ではまたポイントを獲得することができましたね?
ヴィタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):3日間とも、満足のいく走りができたよ。フリー走行から順調で、予選結果もよかったから、ポイント獲得のチャンスは十分あると思っていたんだ。スタートで好位置を活かせなかったのが残念だね。本来なら7〜8番手を狙えたところだったろうから。それでも戦術が当たったおかげで、まずまずの結果を残すことができたよ。やはりウチのマシンには高速サーキットが合ってるね。
Q.終盤、フォース・インディアの2台を見事に抜きましたが?
ペトロフ:ソフト・タイヤでポール(・ディ・レスタ)とエイドリアン(・スーティル)を交して、セルジオ(・ペレス)に接近したから、終盤は気持ちよかったよ。前半で前との差を詰められなかったのはタイヤを温存していたからなんだ。ゴールが近づいたからペースを上げて、トップ10に入ることができたんだ。
Q.今回のポイントでチームのランキング5位がすこし安泰になりましたね?
ペトロフ:後ろに差をつけることが今回の目標だったから、チームに貢献できてよかったよ。
Q.韓国GPの見通しはいかがでしょう?
ペトロフ:もちろん勢いがついているけど、油断は禁物だよ。高速コーナーもあるけど、ウチのマシンが苦手な2速の低速コーナーも含まれてる。去年は路面が汚れていたけど、その問題はもう考えなくていいだろうね。また気合を入れなおして全力で取り組むだけさ。