オリジナル リリース-ロータス・ルノーGP【イタリアGP プレビュー】
Q.スパのレースを10点満点で採点すると、どうなりますか?
ブルーノ・セナ(以下、セナ):2回のミス以外はすべて順調だったから、8.5ぐらいかな。僕のミスがあって完璧ではなかったけど、自信がついたし、将来に向けていい足がかりにはなったと思う。
Q.1コーナーのミスを忘れ、今後を展望することはできそうですか?
セナ:ああいうことは起こるものだから、もちろんこだわってないよ。全体的に見ると、周回を重ねることができたし、レースを最後まで走りきったことが大きいよ。おかげでマシンにも慣れたし、いい経験になったよ。
Q.予選が上手くいったことで、期待しすぎたという面はないのでしょうか?
セナ:もちろん予選結果がよければ目標は高くなるし、チームの内外で、ポイント獲得への期待がふくらんでいたよ。だけど、予選とレースが別物だということは判っていたし、冷静さを失うことはなかったんだ。とにかく最初の一歩を踏み出したから、これからレースを戦うための技術を磨いていきたいね。
Q.完走したことで自信が深まったと思いますが?
セナ:そうだね。スパではマシンの戦闘力についてハッキリした見通しが持てなかったんだ。それでも確実にペースを上げて、チームのスタッフやエンジニアともいい感じで仕事ができたから、モンツァでは落ち着いた取り組みができるんじゃないかな。経験が貴重なのは、どんなスポーツでも同じことだよ。
Q.モンツァには、なにか思い出がありますか?
セナ:2005年に初めて走って、そのあとも2009年を除いて毎年レースに出たんだ。昔はセッティングに苦労したこともあるけど、今はコースへの理解も深まってる。円熟味も増していると思うから、予選のトップ10、決勝でのポイント獲得は十分可能だろうね。
Q.ルノーR31への習熟度も上がっているでしょうね?
セナ:そのとおりさ。マシンのことが判って、癖もつかめてきたし、方向性はハッキリしてる。エンジニアと協力して、より良いマシンに仕上げていくのが楽しみだよ。
◆ヴィタリー・ペトロフ
Q.スパではまた2ポイントを稼ぎ、明るい材料が多いのではありませんか?
ヴィタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):それまで苦しいレースが続いてたから、特に大きかったね。トップ10に復帰できて良かったし、さらに上を狙いたいよ。スパは天気がめまぐるしく変わって興味深いレースになったけど、よく対処できたんじゃないかな。
Q.新しくチームメイトになったセナの印象は?
ペトロフ:GP2時代からだから、ずいぶん長く知ってるけど、当時はそれほど親しくはなかったんだ。今年は春からチームに加わってブリーフィングに出席してるし、いっしょに食事をしたり、よく話すから、すごくいい関係なんだ。楽しいヤツで、ドライバーとしての優秀さはベルギーで証明されたね。見事に腕を披露してくれたよ。
Q.予選で前へいかれた時、焦りはありませんでしたか?
ペトロフ:普通にいい競争ができたと思ってるんだ。Q3でちょっとしたトラブルを抱えていたけど、彼の走りがよかったということさ。予選に強いドライバーだよ。
Q.イタリアGPについての感想は?
ペトロフ:モンツァは面白いコースで、ダウンフォースがほかとまったく違うんだ。強力なエンジンとブレーキング時の安定性が鍵だろうね。コーナーは多くないけど、タイムを出すには1cmたりともおろそかにはできないよ。立ち上がりのトラクションを含めて、正確さが要求されるサーキットなんだ。
Q.ファンも熱心なので、独特の雰囲気がありますね?
ペトロフ:そう。大事なレースだよ。イギリスと共通するところが多いんだ。シルバーストンにはヨーロッパ中からファンが集まって、モンツァはイタリアのファンで埋めつくされる。皆レースと伝統のサーキットとF1を愛する人ばかりだよ。