リリース-ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス【オーストラリアGP プレビュー】
◆ルイス・ハミルトン
「長い冬だったよ。テストではいくつか問題も出たけれど、心身ともにこれまでにないほどの状態で新しいシーズンを迎えられそうだよ」。
「走行距離がライバルチームよりも少なくて、タイムも上位に届かなかったりと、テストの内容は思ったより厳しかった。それでもMP4-26の感触は上々だし、タイヤにかかる負担は少なそうだね。それから、開幕までに戦闘力の強化もされるはずさ」。
「メルボルンへの準備はできてるよ。スピードと信頼性の両面で、きわめて手強そうなチームもあるけど、開幕戦では何がおこるかわからない。とにかく、ポイントを獲得することが肝心なんだ」。
「テスト結果はともかく、メルボルンにはじゅうぶんな体制で乗り込めるそうだよ。今からどうなるか楽しみだよ」。
◆ジェンソン・バトン
「いつもは元気いっぱいでメルボルンへ向かうけれど、今年は日本の人たちを襲った災害のことで胸がいっぱいなんだ。先週の地震と津波の被害は、計り知れない大きさだったから」。
「あれほどの悲劇があると、F1シーズンの見通しなんて霞んでしまうけれど、スポーツには人の心をまぎらせて、勇気づける力があることも事実。今年は自分自身やチームのためだけじゃなくて、勇敢に逆境と戦う被災者や日本の友人たちのためにも全力をつくしたい」。
「アルバート・パークとは相性がよくて、昨年まで2連勝することができたんだ。コース自体もすばらしいし、流れが読めない開幕戦ということもあって、いつも波乱に満ちた、見ごたえのある戦いが演じられてきた。今年はタイヤ交換が増えるという要素もあって、いっそう興味深い展開になるんじゃないかな」。
「今年も勝てるかと言う質問をずいぶん受けたよ。テスト結果を見ると難しそうだけど、やってみなければ判らないよ。もちろん、勝つつもりでいるよ」。