F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

【韓国GP 決勝】

◆フェルナンド･アロンソ
グリッド=3番 / 決勝=1位
「こんな展開のレースに勝てた気分は何とも言えないね。コース･コンディションのおかげで、本当にに難しい1勝だったよ。特に最初は、路面の状態も視界も、気の抜けないものだったからね。コースから飛び出さないようにするだけでたいへんだったし、あの時間帯がもっとも不安だったよ。このコースをウェットで走ったことがないから、どうなるかわからなかったんだ。(マーク･)ウェバーがリタイヤしたことで、状況が変化したんだ。リスクを犯さず、ゴールして表彰台に立てばよかったからね。終盤は、コースの半分が乾いていてタイヤの消耗が激しくなって、困難な状況になった。レッドブルの2台がトラブルに見舞われたところを、間近で見たけれど、高速コーナーを立ち上がるところだったから、高い集中力が要求されたんだ。もちろん、これでタイトル争いの見通しは明るくなったけれど、F1では物事が計算どおりに進むとは限らないんだ。バレンシアやシルバーストンの展開を考えれば、コーナーを曲がった先で何が起ってもおかしくないことがわかるだろうね。まだ獲得可能な得点が50ポイント残ってて、さらに有力なのはレッドブルだと思う。もちろん僕たちは、これからも全力で戦って、常に表彰台をキープできるようにするつもりだよ。絶え間ない変更のおかげでシーズン後半にはマシンの戦闘力が大きく高まったんだ。だけど、レース毎に状況は変るから、油断はできない。そうはいっても、今日の結果はチームがこれまでに重ねてきた努力にふさわしいものと言えるんじゃないかな」。

◆フェリペ･マッサ
グリッド=6番 / 決勝=3位
「困難なレースは、最高の形で終ったね。チームのためにも、素晴らしい1日だったし、フェルナンドの戦いぶりは見事だった。この2レースが不本意な結果に終っていたから、また表彰台に立てて嬉しいよ。状況を掌握して、適切なタイミングでレースをスタートたせて、またセーフティ･カーを出した競技委員会の仕事にも敬意を表したいね。終盤は暗くなって、インターミディエイト･タイヤ(レインとドライの中間のタイヤ)が消耗しきってたよ。幸運な面もあったけれど、こういう状況にも対応できたのは、間違いのない仕事をした結果さ。インテルラゴスとアブダビのレースがどうなるか、まったく性格の違うサーキットだけに予測できないね。表彰台を狙えるようにマシンを仕上げて、ミスを犯さないことが重要なんだ」。