オリジナル リリース-ルノー・F1・チーム【ブラジルGP(木)】
◆ロバート・クビツァ”インテルラゴスでは何が起るかわからない”
Q.韓国GPをふり返って、どんなレースでしたか?
「前半と後半に分かれているような感じだったね。前半はグリップが極端に悪くて、コースから飛び出さないようにするだけでたいへんだったんだ。後半は、ラスト10〜15周というところでタイヤの状態が良かったし、ずいぶん追い上げることができたよ。5位という結果を残せたし、頑張った甲斐があったね。もちろん、もっと戦闘力を高めたいところだったけれど、序盤の状況を考えれば、あれだけポイントを獲得できたのは上出来だったと思う」。
Q.今週末のインテルラゴスで、R30がどの程度やれると思いますか?
「ブラジルのコースはちょっと変っているから、マシンの状態を予測するのが難しいよ。最終コーナーを立ち上がると長いストレートだから、Fダクトが威力を発揮するだろうね。エンジンの性能が重要なカ所でもあるんだ。この時期のブラジルは天候が不安定だから、空模様もレースの行方を左右するんじゃないかな。2009年と同じように、ウェットになることもあるはずだよ。路面が濡れているとグリップが低いから、どれだけマシンのバランスを高めることができるか、運も必要になるんだ」。
Q.ブラジルでセッティングを決めるポイントは何でしょう?
「長いストレートと上りのセクションがあるから、セッティングが難しいコースなんだ。トップスピードを伸ばすか、ダウンフォースを高めてコーナーでタイムを稼ぐか、選ばなければならないからね。両方のバランスをいかに取るか、頭の痛いところなんだ。低速から高速まで、ほとんどすべての要素が含まれているし、古いタイプのサーキットだから、頑張ればタイムを稼げる場所がたくさんあるよ。でも、最初に言ったとおり、あらゆる状況に合わせてマシンのバランスを取るのが、とても難しいんだ」。
Q.ブラジルはいつも素晴らしい雰囲気ですが、何か想い出はありますか?
「グランドスタンドが近いから、すぐそこにファンがいて、グリッドの雰囲気は独特なんだ。95%は地元のドライバーを応援する人たちだけど、それでも良い感じだよ。去年は、意外にも好成績を残すことができたんだ。同じような結果を出すのは難しいかもしれないけれど、天気のこともあって、ブラジルでは何が起るかわからないよ」。
◆ヴィタリー・ペトロフ”実際にインテルラゴスを走るのは素晴らしい経験になるだろう”
Q.次のブラジルGPには、どのように臨みますか?
「日本や韓国のような厳しいレースが続くと、悪い流れを断ち切るためにも、早く次へ進みたくなるよ。だから、インテルラゴスをとても楽しみにしているんだ。ただ、ブラジルへは行ったことがないし、また新しい挑戦になるから、どんな展開になるか予想するのは難しいね。数々の名勝負が繰りひろげられた有名なサーキットで、特に最近はタイトル争いが絡む素晴らしいレースの舞台になった。それをTVで観ていたわけだから、実際にインテルラゴスを走るのは素晴らしい経験になるだろうね」。
Q.コース・レイアウトについては、どう思いますか?
「4kmとすこしだから、長いコースではないけれど、さまざまなコーナーを含んでいるんだ。タイヤの消耗が激しいという点でも、コーナーをどこまで攻めるか、面白いサーキットと言えるんじゃないかな。ストレートが長くて、最初のシケインへの進入は追い越すのにもってこいのポイントだから、Fダクトの効果が重要になるんだ」。
Q.このレースに備えて、何か特別な準備をしていますか?
「韓国GPのあと、エンストンへ行ってエンジニアとブラジルの対策を話し合ったんだ。チームには去年のデータが豊富にあるから、ギヤレシオやブレーキング・ポイント、ラインとか、ずいぶん勉強になったよ。おかげであのコースをどう攻略するか、わかってきたような気がするよ。インテルラゴスのコースを覚えるために、シミュレーターも使ったよ。実際の走行でも、1時間あれば完全にマスターして、攻められるようになると思うよ」。