ザウバー、訴えを取り下げ
2011年3月29日
ヒンウィル
ヒンウィル
改めて事実関係を検討した結果、ザウバー・F1・チームはオーストラリアGPで協議委員会が下した判定に講義をおこなうことを断念した。セルジオ・ペレスと小林可夢偉はメルボルンの決勝を7〜8番手の好位置で終えた後、失格とされてしまった。レース後の再車検で、二人のマシンに装着されたリヤウイングの支柱部分がミリ単位の差で車両規定に違反していたことが判明したためだ。
詳細な点検をおこなったザウバー・F1・チームのテクニカル・ディレクター、ジェームス・キーは、こう語っている。「性能面で有利になるようなものではないが、規定から逸脱していた事実は認めざるを得ない。協議委員会の決定を受け入れるべきだろう。製作の過程で、パーツに思わぬ誤差が生じてしまったということだ。今後、このような間違いが起こらないよう、対策を講じる」。
セルジオ・ペレスと小林可夢偉を失望させたこの判定について、ペーター・ザウバー代表は、こう述べている。「セルジオも可夢偉も、日曜のレースでは素晴しい活躍を演じてくれた。リヤウイングの違反ヶ所が有利に働いたわけではない。正々堂々と戦い、入賞圏内でゴールした。残念な結果に終わってしまったが、マシンの性能とドライバーの力量は、これで証明された。従って、この先の見通しは明るい」。
【翻訳:Shigehiro Kondo】