インディカー開幕戦の注目ドライバーの言葉
世界が注目した2020リアルレースのこけら落としイベントとなったインディカー開幕戦『テキサス300』。スペクタクルな展開で、悲喜こもごものドラマが繰り広げられた。
佐藤琢磨(予選でクラッシュ。決勝に出走できず)
「ご心配をおかけしました。身体は大丈夫です。レースを走れなかったのは、ファンのみなさんをガッカリさせて申し訳なかったし、大変残念でしたが、この状況の中でレースを開催できたことは素晴しいと思います。次のインディ・ロードコースからの連戦に集中します」※琢磨のフルコメントはこちら。
アレックス・パロウ(200周レースの39周目のもらい事故でクラッシュ)
「トップ10でいけると思っていたのでとっても残念です。インディカーもオーバルも初めてのレースだったけれど、予選はそこそこうまく行き、決勝のペースもいい感じでした。最初のピットストップで順位を落としてしまったけれど、ペースは悪くなかった。1台のクルマ(ライナス・ヴィーケイ)がクラッシュして内側に巻き込んで目の前に飛んできて、行きどころなく接触してしまいました」
「初めてのオーバルレースだったので、ワンデーイベントは時間がなくて非常に厳しかったです。でも、初めての体験ができて、いろいろ沢山学びました。練習走行が1時間半だけで厳しかったけれど、レース中にクルマに慣れていって、エンジニアとコミュニケーションも深めることができました。テストで一度だけ走っていますが、ダンゴ状態の中で走ることなかったので、レースで集団走行の感触をつかめたのもよかったです。今後はシミュレーターやビデオを検証して次につなげたいと思います」
「次のロードコースは、ボク自身も、チームにとっていいはずなので、楽しみです。ソーシャルウェッブを見て、日本のファンのメッセがとてもありがたいと思っています。引き続き、応援よろしくお願いします」
スコット・ディクソン(優勝。マシンを降りて思わずチーム・オーナーのチップ・ガナッシにハグしようとして、慌てて手を引っ込めたオマケ付)
「この結果はチームの努力の賜物です。ホンダ・パワーもこの高速コースで強力でした。総てがボクたちの方を向いていた。関係者の皆様、ありがとうございました。ファンはここにいませんが、皆が祝うためにここにいたらよかったのに!!」
フィリックス・ローゼンクビスト(残り12周のところで2位からクラッシュ)
「どんな状況でも他人を責めることはできません。ボクたちは新しいタイヤに交換したばかりでした。ジェームス(ヒンチクリフ)が古いタイヤを履いていたかどうかはわからないけれど、ボクはイケルと判断しましてアウト側に出ました。恐らく、それをすべきではなかった。酷く滑ってしまって、アウトにクラッシュしまッたけれど、クルマは本当に素晴らしく、信じられないほどで、ボクのオーバル・コースの大きなステップになったはずで、本当に良いレースができていたのに、それを捨てることになってしまった、本当にがっかりしています」
【STINGER】
photo by INDYCAR