ロッシ、大荒れのレースでインディカー2勝目–インディカー第16戦ワトキンスグレン
2017インディカーシリーズ第16戦は、ニューヨーク郊外のワトキンスグレンで決勝を行ない、アレキサンダー・ロッシが、フルコースコーション5回の大荒れのレースに優勝した。ロッシは、去年のインディ500以来のインディカー2勝目。
雨が残ってウェット・タイヤでスタートしたレースは、雨は降らず、1周目に多くのマシンがピットインする目まぐるしい展開で始まった。
予選4番手からスタートした佐藤琢磨は、スタートでダッシュを決めて2位に駆け上がって期待されたが、ターボのウェストゲートのコネクターが外れ、1周する間にペースダウン。ピットで修復を試みるが改善しきれないまま、19位に甘んじる残念な流れ。終盤、全車中最速のタイムを記録できただけに、残念なレースとなった。
レースを終えた佐藤琢磨は、「残念だけれど、チームとしては1位(ロッシ)と3位(ハンターレイ)でよかったです」と我慢のコメント。
ポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデンが、滑りやすいピット出口でコースをはみ出してガードレールに接触、後ろから加速してきたブルデーに追突され、ピットで修復を試みたがこちらも大きく順位を落とすなど、トラブルサムなレースだった。
残るはソノマの最終戦のみ。ニューガーデン(シボレー)とディクソン(ホンダ)のシリーズタイトル争いのタイトルマッチとして、9月17日に決勝レースが行なわれる。
◆2017インディカー第16戦ワトキンスグレントップ10
1. アレキサンダー・ロッシ H
2. ディクソン H
3. ハンターレイ H
4. カストロネベス C
5. レイホール H
6. パワー C
7. キンボール H
8. チルトン H
9. パジェノー C
10. ムニョス C
19. 佐藤琢磨 H
[STINGER]
Photo by Chris Owens/INDYCAR