写真で観る『第10回 Gold Star Drivers Slot Car Race』
ホンモノのレーサーが、当時ステアリングを握っていたマシンの1/24スケールのモデルで競うスロットル大会は、今年で10回目。2017年2月18日土曜日、北新横浜のスロットカーのメッカとも言えるBANPRO(バンプロ)に、往年の名レーサーから現役まで、今年もそうそうたるメンバーが終結した。
そもそも、スロットカーは、ホンモノのレースができない若年層や、ホンモノには経済的に手が届かない我々庶民のために存在するジャンルのはずだった。天上人の”ホンモノ”のレーサーが”下界”に降りて走ると聞いて、まぁ、とりあえず、お遊びに呼ばれたから参加しているくらいのものかと思いきや、事実はまったく別物。その本気っぷりは半端ではなかったのであった。もちろん今年もそのテンションはまったく変わっていなかった。
今年の参加者は、例年通り聞いて驚くなよ、の顔ぶれ。
*幹事役の1972年富士GCチャンピオンの鮒子田寛
*1963年第一回日本GPウィナーの多賀弘明
*トムス会長の舘信秀
*黒いいな妻桑島正美
*雨のZ使い柳田春人
*レノマ・ポルシェでお馴染み戸谷千代三
*1964日本GPからの分厚い実績を持つ片桐昌夫
*テンガロンハットで一斉を風靡した和製チャールズ・ブロンソン津々見友彦
*日本唯一4冠タイトルホルダーの長谷見昌弘
*トヨタのエースとして名を馳せた高橋晴邦
*ミスター・ルマン寺田陽次郎
さらに、レジェンドのお歴々に、現役を代表して闘いを挑んだのが荒聖治と千代勝正。
マシンはスケールモデルだが、レーサーは全部1/1のホンモノだ。
そして、1970年代から生沢徹のエンジニアとして活躍した宮坂宏や、カメラマンの原富治雄、スーパーGTのレポーター高橋二郎と、同じくスーパーGTのレポーターでお馴染みの井澤エイミー、ついでに、『モータープレス』の藤原達彦、『STINGER』にも一枠いただいて、2月18日土曜日の北新横浜駅から歩いて1分のBANPROは、それはそれは熱く燃え上がったのであった。
今回の大会には、10回目の区切りとして、5年毎のシリーズチャンピオンもかかっていた。5回大会までの覇者である高橋晴邦、しぶとさで食い下がる耐久ルマンの代名詞寺田陽次郎、そして幹事の意地を見せたい鮒子田寛の3名だけにシリーズタイトルの権利が残され、熱戦に拍車をかけた。
第10回大会ウィナーの座には、安定した走りで他を圧した片桐昌夫が座り、シリーズタイトルは、高橋晴邦が連続で奪った。栄光に輝いた二人には、最も大人げない真剣さを讃えて、大きな拍手が贈られた。
以下、当日の模様を、とくとご覧あれ。
5年間区切りの”シリーズタイトル”を争う3名。左から、鮒子田寛、高橋晴邦、寺田陽次郎。3人とも自分が勝つと信じて疑わない。
出走を待つ、車検場のマシンたち。ここを観ていると時間の経過を忘れる。
レジェンドを証明するヘルメット。手前は、1963年に鈴鹿で行なわれた第一回日本GPを制した多賀弘明のその時のそのもの。
練習、予選、本番×6本。6コースあるので、1〜6までの総てのコースを交替で走ってイコールコンディションを保つ。
要するに、6回ドキドキする。
要するに、6回ドキドキする。
「ホンモノのレースよりドキドキしました」とは、初参加の荒聖治(左)。
中央の千代勝正は、日産の大先輩、柳田春人(右)の前で若干緊張気味だが、車高の高いGT-Rで無遠慮に3レースに優勝。
衰えを知らない桑島正美人気。
レースの合間に行なわれたスーパー豪華なサイン会!!
酒井レーシングのミノルタ・マーチを持つ長谷見昌弘と、セリカ・ターボの舘信秀。
おんやぁ? 白い帽子は、隠れたスーパーレーシングオタク、クレイジー・ケンバンドの横山ケンさん!!
クールズつながりで桑島正美の親友のケンさん、来年は出場選手でお願いします!!
クールズつながりで桑島正美の親友のケンさん、来年は出場選手でお願いします!!
連続シリーズ王者に輝いた高橋晴邦。安定したマインドが勝利の秘訣。
第10回大会の総合優勝の片桐昌夫のドヤ顔。安定した速さで圧勝した。
みなさま、お楽しみいただけましたでしょうか。また来年も、よろしくお願いいたします。
伴野BAMPRO代表のご挨拶。