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関口雄飛、崖っぷちだがタイトルの可能性あり!!–スーパーフォーミュラ最終戦予測-2

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ターゲットは4位。他のドライバーは優勝が必須。

12人にタイトルの可能性が残された鈴鹿サーキットで開幕したスーパーフォーミュラ最終戦の予選で、アタックのタイミングが合わず、Q2落ち。2レースともよもやの予選13番手に甘んじたポイントリーダー関口雄飛の予選後のコメント。

「ちょっとではなく、大分苦しいですね。予選になったらバランスが決まらず、Q2でもタイムアップできませんでした。少しでもポイントを取って、あとは祈るだけです」

「菅生と同じことはなかなかできないんじゃない。でもあきらめずに、1ポイントでも。厳しいけれど頑張ります」

関口雄飛は笑顔だったが、内心は推して知るべし。だが、腐らずに堪えて運を呼び込めば、まだまだかなりの確度でタイトルの可能性が残っている。

◆逆転の可能性

さて、最終戦は2レース制で行なわれ、それぞれの結果に、通常の1/2のポイントが与えられるが、優勝者にはボーナスポイントの「3」がそれぞれ付与され、優勝すれば5+3の8点が計上される。

このボーナスポイントが限りなく強烈に効いている。その権利は当然、2戦ともポールポジョンからスタートする石浦宏明が持っている。

石浦宏明が2レースとも優勝した場合、タイトルは石浦宏明にほぼ確定。逆に言えば、関口雄飛が会に沈んでいるとはいえ、関口雄飛を逆転するためには、ボーナスポイントをゲットできる優勝が必須ということだ。

関口雄飛が言う「1ポイントでも」は、それぞれのレースで、13番手から5台抜いたところの8位から実現する。

ただし、ポイントは半分なので8位で0.5点、7位以上で1点、以下、1.5、2.5、3、4、そして優勝が5+ボーナスポイント3。可能性として、4位2.5までなら追い上げはあり得るかもしれないが、2レースとも4位だったとして、+5点で合計33点。

ここを基準に、ドライバー別に見ると、33点以上を獲得する可能性があるドライバーは絞られてくる。

仮に関口雄飛が2レースとも4位だったとすると、国本雄資が2戦とも2位だったとしても、4×2=8点加算で=31.5点で関口雄飛に届かない。

つまり、国本雄資は、関口雄飛を抜いて、さらに石浦宏明に抜かれないためには、2レースのうちのどちらかを優勝したい。優勝と2位ならば、8+4の12点が加えられ、タイトルが実現する。

またS.ヴァンドーンがどちらかを優勝、一方が3位だったとすると、11点が計上され、合計は30点。優勝と2位で31点。この場合、関口雄飛が、2戦とも8位なら関口雄飛のタイトルが決まる。

2レースそれぞれにボーナスポイントが与えられることと、ポールポジョンを奪ったのが、シリーズ5位の石浦宏明であることが、タイトルマッチを凄まじく面白いものにしているが、石浦宏明連勝した場合でも、関口雄飛は4位と5位に入れば、逆転を阻止できる。

つまり、他のドライバーに”優勝が必須”なのに対して、関口雄飛のはターゲットは4位、ということになる。

もちろん、鈴鹿でオーバーテイクは簡単ではないけれど、こうしてみると、関口雄飛はまだがんばることに意義を大いに残していると言えそうだ。

ただしレースは、こうして計算ではじき出されるほど簡単なものではない、ということも、もしかすると今回のレース後に思い出すことになる展開が待っているかもしれない。

いずれにしても、鈴鹿サーキットのスーパーフォーミュラ最終戦、先が見えない面白い展開が約束されている。

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◆第5戦までのシリーズライキング
※括弧内は、予選のまま2レースの結果が出た場合の想定ポイント

 1. 関口雄飛 T 28(-)
 2. 国本雄資 T 23.5(30.5)
 3. A.ロッテラー T 22(26.5)
 4. 中嶋一貴 T  20(23)
 5. 石浦宏明 T 19(37)
 6. S.ヴァンドーン H 19(24)
 7. 山本尚貴 H 15.5(15.5)
 8. J.P.DE.オリベイラ T 12.5(12.5)
 9.  野尻智紀 H 12(17.5)
10. J.ロシター T 12
11. 塚越広大 11
12. 中嶋大祐 H  10.5
※名前の後ろは使用エンジン
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