佐藤琢磨2016年もAJフォイトでインディ参戦!!
2月6日にツインリンクもてぎで行なわれたHONDAサンクスデーで、新型NSXをトライした佐藤琢磨。2016年もAJフォイト･レーシングでインディカーに参戦する。
佐藤琢磨が、2016年も2013年から所属するAJフォイトのチームでインディカーを続投することが、12月16日にチームから発表された。
アメリカンレーシングのレジェンドAJフォイトが興し、その息子のラリー･フォイトが会長を務めるAJフォイト･レーシングは、ABCサプライ･レーシングチームの2016年参戦体制について、2016年シーズン同様、佐藤琢磨とジャック･ホークスワースにホンダ･エンジンを搭載したマシンを委ねて闘うことを明らかにした。
また、チーム監督としてジョージ･クロッツを迎え、ドン･ハリディをテクニカルディレクターとして採用し、レースエンジニアリング全般を統括、体制強化を図ることもあわせて発表された。
チーム会長のラリー・フォイトは、チームにとって2002年以来となる2台体制で臨んだ2015年に苦戦を強いられたことを踏まえたうえで、今回の体制変更を「チームのパフォーマンスをより安定させるための重要なステップ」と位置づけ、起死回生で2016年を闘う構え。
フォイトは、「琢磨とジャックは勝てる才能の持ち主であり、彼らの続投を嬉しく思う。昨年着手した（2カー体勢）計画の成果はもうすぐ形となって表れるはずだ。このシーズンオフに準備を進め、チャンピオンを狙えるチームに育て上げていくつもりだ。チームの弱点だった部分を強化することで、来シーズン、ABCサプライのマシーンは非常にコンペティティブになるはずだ」と強気のコメントで期待を盛り上げている。
AJフォイト・レーシングで4年目のシーズンを迎える琢磨は、「来年もAJフォイト･レーシングで走れるのは本当に光栄です」と前置きして、以下のように続けた。
「このチームとともに戦うという素晴らしいチャンスをくれたAJとラリーには心からお礼を申し上げます。このチームにはたくさんの思い出がありますが、さらに思い出をさらに増やすことができることで最高の気分です。来年の参戦を可能にしてくれたすべての方々に、ここで心からお礼を申し上げます」
また、琢磨は2015年シーズンについて、「最初の年としては素晴らしいシーズンだったと思います。完璧な2カー体制をすぐに構築できなかったのは事実ですが、そのいっぽうでたくさんのことを学び、諦めることなく作業を続けてきました。ジャックと僕の関係はとても良好で、いつもふたりで力を合わせ、様々な領域の助けとなっているので、今後もチームの実力を養っていくためにはこれ以外に方法がないと考えています」と語った。
また、現在54歳のクロッツは、1990〜1991年にメカニックとして在籍してAJフォイト･レーシングに監督として復帰する。2台のマシーンのオペレーションを統括する。
「チームが大ブレイクするのは間近で、パドックにいる誰もがそのことに気づいていると思います」とクロッツ。「すでにすべての要素は揃っているので、あとはそれらをきちんと並べるだけで十分です。こういった方面で、私はラリーの手助けをできると思います。チームを大きく成長させたのはラリーの功績です。今後のチームの可能性を考えるとワクワクしてきますし、それは他のスタッフも同様だと思います」と、こちらも気合充実のコメントを届けている。
2016年シーズンのベライゾン･インディカー･シリーズは、3月13日に決勝レースを行なうグランプリ･オブ･セントピーターズバーグで開幕する。
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