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最終ラップ/最終コーナーのドラマ–第64回マカオGP決勝

2017年マカオGPは、歴史に残るレースになった。

最終ラップの最終コーナー、チェッカードフラッグ直前で、激しいトップ争いを展開していたモトパークのセルジオ・セッテ・カマラと、カリーンのフェルナンド・ハプスブルグがバリアにクラッシュするスペクタクルなエンディングとなった。

優勝は、モトパークのレッドブル育成ドライバー、ダン・ティクタムだったが、狭くて超絶リスキーな市街地コースでサイドbyサイドの激しいトップ争いを展開した2人、中でも、最後にしかけたハプスブルグに大きな拍手が贈られた。

マカオのオーバーテイク・ポイントは限られている。通常、最初に大きくターンするリスボア・コーナーのアプローチが最大にして唯一の追い越しポイント。逆に言えば、最終ラップのそこを過ぎたら、勝負ありと考えるのが普通だが、2位に着けていたハプスブルグは、「オールorナッシィング」の決意でセッテ・カマラをピッタリとマーク、最終コーナー手前のストレートで強引に前に出たのだ。

しかし、最終コーナーをクリアーするには速すぎた。トップを護ろうとしたセッテ・カマラも同じだった。まず、セッテ・カマラがコーナー立ち上がりのバリアに激突、ハプスブルグも少し先の立ち上がりで膨らんでバリアにリヤタイヤをぶつけた。

感動的だったのは、3輪になったハプスブルグが、チェッカーを受けた後に壊れたマシンをピットの前で止め、両手を高々と掲げたことだった。やることをやった、負けて悔いなし。「2位ならクラッシュの方がいい」という決意をチームも受け止めた。

決意こそが重要であることを実践したハプスブルグには、観客席からも大きな拍手がわき上がった。

◆2017マカオGPトップ10
1. ダン・ティクトゥム モトパーク
2. L.ランド・ノリス カリーン
3. R.アローン VAR
4. F.ハプスブルグ カリーン
5. M.ギュンター SJMセオドール・レーシング
6. R.ピケ VAR
7. S.フェネストラズ カリーン
8. Z.グァンユー SJMセオドール・レーシング
9. 牧野任祐 モトパークwithVER
10. J.ダルバラ カリーン
12. 宮田莉朋 トムス
14. 坪井翔 トムス
16. M.シューマッハ SJMセオドール・レーシング
—-以下、リタイア
関口雄飛 B-MAXレーシングチーム
山下健太 B-MAXレーシングチーム
佐藤万璃音 モトパークwithVER

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