STINGER CLUB活動報告◆TMSCエコラン参戦記
楽しく過ごしたSTINGER CLUBイベントのご報告
(2018年1月20日 富士スピードウェイ)
◆参加者
監督兼ドライバー:浜島裕英さん
チーフメカ:青木徹治さん
メカニック:高島良武さん
ドライバー:田中節男さん
ドライバー:志村和美さん
ドライバー:池田直紀さん
ドライバー:樋口慶三さん
ドライバー:横山眞志さん
ドライバー:岩崎純也さん
ドライバー:山口正己
※ケータリング班
吉川夫妻
山中圭太さん
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◆STINGER CLUBエコラン組『スティングくんC-HR』
昨年からチームSTINGER CLUBエコラン組としてチャレンジを開始した富士スピードウェイのTMSC6時間エコラン大会に、2年連続で参戦しました。
朝6時半に富士スピードウェイに集合し、10時のスタートから6時間。特製ケータリングも用意して、美味しく楽しい1日を体験できました。
TMSCエコランは、ライセンスなどは一切不要、免許証さえあれば、ヘルメットとグローブを用意して、誰でも気軽に国際レーシングコースを走れるとあって、今年から軽自動車クラスも加わったこともあり、集まったのは総勢61台!!
中には現役のタクシーもいたりして、スタート前から和気あいあいのホンワカムード。
◆3分10秒以下で走るとペナルティ
競技は、富士スピードウェイをヨーイドンでスタートし、なるべくたくさんの周回数を走った方が勝ちですが、そこはエコラン、いくつか決め事を守らなければなりません。
まず、1周3分10秒以内で走ると周回数に数えられない。この3分10秒が実にいい按配のタイムなのです。一生懸命飛ばすと、まったくのノーマルカーでも3分を切ってしまう状況ですから、タイム調整しながら走ることになります。とはいえタラタラ走ると遅れてしまいますが、だからといってリスクがあるほど速く走る必要はない。富士スピードウェイをそれなりの“レーシングスピード”を楽しみながら、最終コーナーを回ったところから助手席のコドライバーがストップウォッチを睨みつつ時間調整をする。このコンビネーションがなかなか楽しいのです。
◆30リッターで走りなさい
クルマは、ハイブリッドのトヨタC-HR。一見、サーキット走行に不似合いなイメージながら、実は昨年のニュルブルクリンク24時間にも参戦しているなかなかのポテンシャル。全員楽しく走行できました。
使用できる燃料は、クラスごとに取り決められますが、我々が参加した1500cc~2000ccのハイブリッドが属するクラス2のリミットは30リッター。燃料を満タンにしてスタート、ゴール後に再び満タンにしてその差をカウントするやり方です。
30リッターで6時間を走る計算をすると、平均燃費を15km/リッターが目標値。結果として、この数値は無理なくクリアーできるものでした。
もちろん、下りは積極的にアクセルを踏んでタイムを稼ぎ、昇り区間はアクセルオンをしない方向でのコントロールは必要。要するに、富士スピードウェイの場合、ストレートから1コーナーを下り、100Rからヘアピンを抜けて下った次のヘアピンまではかなり積極的にアクセルオン、そこから先のワインディング区間はアクセルを我慢、ということになりますが、結果として15.8km/リッターは、サーキット走行でも無理なくクリアーできたのでした。
◆総合44位、クラス11位
競技の結果は、61台中44位、19台のクラス2の11番手。20分区切りで2度運転のチャンスがある交替シフトにして二度楽しむ設定にしたことで、最低ピットイン義務回数の6回を大きく上回る15回のピットインで大きくタイムロスしたものの、これは当初からの想定通り。
もし、ピットイン回数を減らして走行したとすると、9回のピットロスが減り、1回のピットロスが2分あったとして、合計18分。ざっと6周は稼げたことになり、順位は一気に16位まで上昇します。
とはいえ、国際コースを楽しく走るという優先目的をクリアーし、1度だけ3分10秒を下回ってしまったものの、8人のドライバーで合計98周を走破。来年の“100周”の目標もできました。
◆暖かくて美味しいケータリング
昼食は、舘信秀TMSC会長のトムス・チームとの合同ケータリングで、ローストビーフや熱々の鶏のから揚げ、ミニハンバーガーに豚汁というの豪華版を楽しみました。
参加者全員から、楽しかった、また出たい、と喜びの感想をいただきました。引き続き、STINGER CLUBでは楽しい体験ができる企画をお届けします。次回は、アナタも、是非。
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<参加者の感想>
◆池田直紀
「フェイスブックのスティンガークラブの案内を見て面白いと思い申し込みました。皆さんと一緒に同じ目的でサーキットを思い切り走れることを期待しました。無事に自分の役割を果たせて大満足です。計時の方法を進化させるとかプロのドライバーの模範走行を皆で体験するとか出来たらもっと楽しいと思います」
「富士スピードウェイは、K4GPや走行会で走るときは、レース用の車が多いので完全なノーマル車で走る富士は新鮮でした。C-HRは、思っていたより素晴らしい操縦性に感激しました。特に高めの重心にもかかわらず、素晴らしい安定性と懐の深いコーナリングはびっくりでした」
「ケータリング、文句なしです。もっとゆっくりできて、お酒と共になら最高でしたが(笑)」
「今後も、可能な限り参加したいと思います。今のままでも十分楽しめましたが、そうなると欲が出てもう少し上位を狙える体制でやってみたいと思いました」
◆岩崎純也
「富士を走ってみたかったのと、レースを経験してみたかったので参加しました。仲間で手軽に富士を走れることが楽しみでした。またお昼のケータリングも楽しみのひとつでしたが、大満足でした。事故もなく走れたのでホントによかったです。あえて言うならもっと走る時間がほしかったですが、メンバー人数を考えたら致し方ない部分があることも承知しています」
「富士を走って、やっぱり国際格式のコースは難しいなと感じました。コースが広く、ライン取りもはじめはわからず戸惑いましたが、皆さんのお陰でコースのことを少しマスターすることもできました。また、プロのレーシングドライバーの凄さを改めて実感できました」
「C-HRは、ライトSUVでありながら、サーキットも走れるポテンシャルには驚かされました。ケータリングの食事は、めちゃくちゃ美味しかったです。ケータリングサービスまで経験できて夢のようでした。今回のエコランと同じように、仲間とチームを組んで走るイベントは是非また参加してみたいです。当日はもう一回やってほしいと思ったくらいです(笑)」
「いろんな人が手軽に出られるレースの存在は大事だと思いました。レースとは無縁に思える今のエコカーでも楽しめるレースがあるのはいいことだとも思いました」
◆樋口慶三
「熱心に誘っていただいたことと、スーパーGTやスーパーフォーミュラで観ていた富士スピードウェイを走ってみたかったので参加しました。富士スピードウェイをレーシングスピードで走れることを期待していましたが、100%満足できました。広くて助かりました。といっても、もちろんレコードラインは一本なんでしょうけれど、昨年参加されて経験をお持ちの田中さんに同乗いただいて、いろいろアドバイスをいただきながら走れたことは、とても勉強になりました」
「お昼をいただくのタイミングや、その間のサイン出し担当とかも、事前に決めておけばよかったかもしれないですね」
「C-HRですが、ハイブリッドカーが初めてなので、まずあれだけアクセル踏んでもこの燃費なんだ~、と感心しました。フルフェイスのヘルメット被って乗るには、ちょっと頭がつっかえました」
「ケータリングも美味しかったし、もう少しゆっくり食べたかったですが、次も参加したいです」
◆田中節男
「レース参加が手軽な形で楽しめそうと思った前回が大変満足でしたので、今回も友人を誘って参加しました。レース形式の中でのC-HRのサーキット走行を楽しみにしていました。今年は20分×2回の走行時間があったので満足です。もう1スティント有ったら大満足!!と欲深いのではありますが」
「ケータリングをはじめ、STINGER CLUBのノウハウをフル動員した特別感は流石です。富士スピードウェイを走るのは、やっぱり面白いです!!!!」
「C-HRは、過剰演出?トルコンのスリップ?が大き過ぎるのではと疑う位!! 中速~高速へかけてのエンジンレスポンスと加速感は素晴らしく感じました。事前にホームページで取扱説明書にて予習をしましたが、『マルチインフォメーションディスプレイ』『運転支援装置』は、実車無しでは覚えきれませんでした」
「ケータリングは、前回もびっくりしましたが、今回はさらに感激でした。暖かい豚汁は最高ですね。濡れても柔らかくならない器なら天国です。そこも含めて、次回も是非、参加したいと思います」
◆志村和美
「昨年も参加させて頂き、良い経験をすることができたので、今年はドライバーで参加させていただきました。当日初めてお会いする方々も居るチームで楽しくエコノミーランを体験することを楽しみにしていましたが満足度120%でした」
「コドラをさせて頂いた際にドライバーの方がコースレイアウトを殆ど把握されておらず、ご自身もどこを走ったらいいのか、ラインもまったく分からなかったそうなので、昨年のようなレクチャーがあると初めて走る方も走行イメージがし易いかなと思いました」
「富士スピードウェイという、国際レースを開催するサーキットでもこのようなイベントで誰でも楽しめるレイアウトであることを再確認出来ました」
「C-HRは、以前にターボ車に試乗したことがあったのですが、ボディ剛性や足回りもヨーロッパの車に近い感じで好印象でした。ただ、外装のデザイン優先の為に死角が多いと感じました」
何よりお天気に恵まれたことが一番良かったです。また、専門分野の知識を持った方も居て、当日即席チームでも団結してレースを体験することができ、個人的には皆さん楽しまれていたように感じました。パドックスイートで空間も広く、調理したての物をいただけたケータリングで体が暖まりました。また参加したいと思います」
◆横山眞志
「昨年のエコランに参加した友人(田中さん)のお誘いで参加しました。サーキット走行も初めて、それも日本を代表する富士スピードウェイ!を走れることでワクワクしました。満足度は100%!!大満足でした!」
「ただ、コドラとしては、上手く指示を出せずに0点でした(涙)。次回に向けてストップウォッチの使い方とコースを勉強しておきます。ドライバーさんごめんなさい」
「富士スピードウェイを走って感じたのは、コーナーはそれぞれ特徴があってラインどりが難しかったけど、幅も広くてとても走り易かったです。素晴らしいサーキットを走れて満足です」
「C-HRは、重心の高いSUVかと思いきや、エコランでもみんな思いっきりハンドルを切っててびっくり! なのにグイグイ曲がってくハンドリングの良さにまたびっくりでした!」
「ケータリング最高でした。緊張感の中に和気あいあいのこのようなイベントがあればまた参加させてください」
「VWビートルでマイペースで走る者、ノーマルハイブリッド、結構カリカリ優勝を目指すもの、現役タクシーやMR-Sあり、軽カーあり、敷居の低いレギュレーションで多くが楽しめるこんなレースをみんなにもっと知ってほしいと思いました」
「日本を代表するモータースポーツに関わってきた浜島さんたちとレースが出来るなんて夢みたいです。本当にありがとうございました」
◆浜島裕英
「楽しかったですね。去年に続いての参加だったので、去年より上でゴールしたいない、と思いました。もちろん、自分では、スムーズな運転ができればと思いましたが、期待度は8割から9割達成できたかな」
「参加ドライバーにクルマのレクチャーをもう少しきちんとやった方がよかったですね。ドライバー交替でいざ乗り込んで、スイッチの位置を探したり、ギヤのセレクトの仕方に戸惑ったりしてタイムロスしている場面があってもったいなかったですね」
「それから、他の参加者の中には、3分10秒というターゲットタイムを明かに無視して走っている人がいて、非常に危ないと思いました。3分10秒を何度も切ってしまうようなタイムオーバーペナルティは、失格にするとかしないと危なくて、せっかくのイベントが台無しになる可能性があるので、ここは主催者にお願いしたいです」
「C-HRは、いいクルマだと思いました。思い通り曲がるし、リヤがブレイクして流れることもないし」
「富士スピードウェイを走って、改めて、最終コーナーが難しいと思いました。実際のレースでも同じように最終コーナーは大切ですが、インからでもアウトからでもいけるけれど、その先の長いストレートを考えると、とても重要なコーナーなので」
「ケータリングの食事も美味しかったし、また是非、参加したいです。サーキットを、レースではなくて手軽に走れるイベントをSTINGER CLUBでやってください!!」
◆青木徹治チーフメカ
「去年は、分かっていたつもりでわからないことがあってドタバタしていたけれど、今年は、初めての人がいたにもかかわらず、2回目ということもあってスムーズに進められてよかったと思います」
「初めてのクルマで走ることや、富士スピードウェイが初めてという方のことを考えると、できれば、前の日でなくてもいいので、事前に打ち合わせがあった方がいいかもしれませんね」
◆高島良武メカニック
「参加型イベント的なレース、エコランはやったことがなかったので、体験したくて参加しました。どんな方々が来られているのかも興味がありましたが、楽しく出来たこと、周りも楽しんでいたのが見えたこと、知り合いもいたりして、参加者の様子がわかったので80%くらいの達成感でしたので、次回も是非参加したいです!」
「コドライバー用にIPトランシーバーがあれば、コース上どこでも届くので連携を取りやすいかもしれないと思いました」
「知り合いが今年、日光サーキットでのミニ耐久を開催側で少し関わるらしく、それに出てみるのも面白いかなと思います。来年も是非参加したいです!」
[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]