勝田貴元が3位入賞!!–フィンランドラリー選手権第1戦
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムでヨーロッパのラリーに参戦している
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TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの2018年シーズンでヨーロッパでトレーニング中の勝田貴元が、1月25-27日に開催されたフィンランドラリー選手権の開幕戦、アークティック・ラップランドラリーで3位に入賞した。
コドライバーで参戦中の足立さやかと新井大輝は、それぞれ、7位と12位で完走した。
アークティック・ラップランドラリーは、気温が氷点下30度近くまで下がることもある世界で最も寒いラリーと言われ、非常に高速なコースのためペースノートの正確性が重要な鍵となると言われる。11のスペシャルステージ(SS)、総SS距離254.65kmで競われ、今年は一番上のクラスのR5車両が18台参戦し、これまでにないハイレベルな熱戦が繰り広げられた。
勝田と新井は、昨年に引き続く3度目のアークティック・ラップランドラリーにフォード・フィエスタR5で参戦。昨年に続き本大会2度目の挑戦となったニカラ/足立組は、R4車両をベースとするスバル・インプレッサWRX STIで闘いに挑んだ。
3位に食い込んだ勝田貴元のコメント
「今回は今までで一番のパフォーマンスができたと感じており、とてもうれしい。ペースノートの角度のスケールを変えたことで、指示がよりシンプルで明確になり、レッキもし易くなった」
「完走を目指し、常に10-20パーセントのマージンを持って走り、安定したペースを保ちながら自信のあるところだけプッシュするという目標が達成できた。学ぶこと、改善すべきことはまだたくさんあるけれど、正しい方向に進んでいると思う」
新井大輝のコメント
「しばらく間が空いたが、R5車両で走れるのはワクワクした。ペースノートを簡素化して走行中に余裕が生まれ、重要な情報に集中できた。残念ながら初日にコースオフし、最終ステージでもメカニカルトラブルによりタイムを失ったが、結果的にネガティブなことよりポジティブな内容を多く得ることができ、次のラリースウェーデンのよい準備ができたと思う」
足立さやかのコメント
「たくさんレッキができたので、ペースノートの良い練習になった。ヤルッコがより理解しやすいようフィンランド語を増やした。昨年の経験はとても役立ち、余裕を持ってノートを作ることができた。まだ学び中だが、今回のリーディングには自分自身満足している」
ヨウニ・アンプヤ・チーフインストラクターのコメント
「このラリーはレッキの回数に制限がないので、今回ペースノートの表現に変更を加えた我々のクルーにとっては有益だった。勝田と新井はプログラム4年目となり経験も増えてきたので、今年は結果・パフォーマンスも成長が見られることを期待しているが、今回早くもそれが実現した。高速ラリーで勝田が見せた安定性レベルを保つことは簡単ではない」
■トップ10結果
1. E.Xカタリネン/J.ライタネン (Skoda Fabia R5)2h08m49.3s
2. E.リンドホルム/M.コルホネン (Skoda Fabia R5)+2m25.4s
3. 勝田貴元/M.サルミネン (Ford Fiesta R5)+2m36.2s
4. J.コトマキ/J.アラネン (Skoda Fabia R5)+2m41.9s
5. M.マウティ/J.マケラ (Skoda Fabia R5)+3m09.3s
7. J.ニカラ/足立さやか (Subaru Impreza WRX STI R4)+4m07.5s
12新井大輝/G.マクネアル (Ford Fiesta R5)+8m54.7s
次戦は、2月9-12日のFIA世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデン。勝田、新井、足立共にフォード・フィエスタR5での参戦する予定。
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photo by GAZOO RACING