山本尚貴、満点の完全勝利!!–2018スーパー・フォーミュラ開幕戦
三重県の鈴鹿サーキットで行なわれた2018スーパー・フォーミュラ開幕戦は、激しい攻防が繰り広げられる後方のレースを余所に、ポールポジションからスタートした山本尚貴(TEAM無限)が逃げきり優勝を果たした。
51周という長丁場。シーズン通じて2種類のタイヤが供給される初めての条件で、次々に起こるドラマの中でレースは進み、山本尚貴が表彰台最上段に駆け上がった。
2位は、予選Q2でアタック赤旗で阻まれ、14番手グリッドからのスタートを余儀なくされていた関口雄飛。チーム・インパルは、他が17秒から18秒かかるタイヤ交換を14秒台でこなす新機構ジャッキを投入して差を縮め、終盤に山本尚貴を追い詰めた。3位には、スタートで加速が鈍って後退した野尻智紀が終盤にポジションを取り戻して表彰台に食い込んだ。
関口雄飛は中盤、並走していたチームメイトの平川亮とヘアピンで接触、平川亮のタイヤに乗り上げられる不運。平川亮はその場でリタイアするアクシデントに見舞われたが、手負いのマシンで終盤ラップ1秒のハイペースで山本尚貴を追い詰め、手に汗握る場面を提供した。
辛くも逃げいきって優勝した山本尚貴は、「序盤は、うまく行くかと思ったけれど、中盤に早いクルマがいることが自分でも分かったしラジオでも伝えられて、終盤はかなり苦しかったです。これまで、開幕戦はうまくいくけれど、あとが続かないという繰り返しだったので、今年は、謙虚に前向きに、いいクルマに仕上げて、次のオートポリスでもいい走りをして、チャンピオンを目指したいです」と感涙の涙を拭った。
◆2018スーパー・フォーミュラ開幕戦結果
1. 山本尚貴 H TEAM MUGEN
2. 関口雄飛 T ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
3. 野尻智紀 H DOCOMO TEAM DANDELION RACING
4. 石浦宏明 T P.M U/CERUMO・INGING
5. 伊沢拓也 H TCS NAKAJIMA RACING
6. 塚越広大 H REAL RACING
7. N.キャシディー T T KONDO RACING
8. 中嶋一貴 T VANTELIN TEAM TOM’S
9. 山下健太 T T KONDO RACING
10. 小林可夢偉 T carrozzeria Team KCMG
11. J.ロシター T VANTELIN TEAM TOM’S
12. 松下信治 H DOCOMO TEAM DANDELION RACING
13. 国本雄資 T P.M U/CERUMO・INGING
14. 千代勝正 H B-Max Racing team
15. 大嶋和也 T UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
16. P.フィティパルディ UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
17. N.カーティケヤン H TCS NAKAJIMA RACING
18. 福住仁嶺 H TEAM MUGEN
19. 平川亮 T ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
[STINGER]山口正己
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