波瀾の極み–FIA-F2第4大会レース1
5月25日金曜日、モナコ・ウィークが中日となる金曜日の午前中に行なわれたFIA-F2のレース1は大混乱の展開となった。
優勝したのは、予選3番手で牧野任祐が所属するロシアン・タイムのアルテム・マルケロフ。狭くリスキーなコースが、元気のいいF2ドライバーを次々と餌食にする中を勝ち上がった。
スタートで、5番グリッドからスタートしたアントニオ・フォッコが右に寄せて隣のルカ・ギオットでウォールに当たってその場でリタイア第1号。いきなりセフティカーが出動した。
7周目には、福住仁嶺のインを最終コーナーで強襲したジョージ・ラッセルがオーバースピードでガードレールに接触、12周めには、最後尾から追い上げてきたランド・ノリスがボシュンを接触しながらパスする展開。
ポールポジションのアルレサンダー・アルボンがレースをリードしていたが、2位のニック・デ・ブリーズと同じタイミングでピットインしようとしてピット入口で接触するという極めつけ、アルボンはスピンしてリタイアを喫する大混乱となった。
日本勢は、牧野任祐と福住仁嶺が12番手と14番手からスタートしたが、牧野任祐はスタート直後の混乱に巻き込まれて1周目にピットインで大きく後退、その後、不調を改善できずに39周でマシンを降りた。福住仁嶺は、混乱の中でタイヤ交換を遅らせて一時4番手にいたが、その後タイヤ交換でポジシションを落として10番手でゴールした。
レース2は、レース1の上位8台のリバースグリッドスタートする30周レースを日曜日(現地時間土曜日17時)に行なう。
◆FIA-F2代大会レース1トップ10
1. A.マルケロフ ロシアン・タイム
2. S.ゲラエル プレマ
3. R.メリ MPモータースポーツ
4. L.デラトレス チャロウス レーシング
5. A.メイニ トライデント
6. L.ノリス カリーン
7. J.エイトキン ART
8. A.フォッコ チャロウス レーシング
9. N.ラティフィ DAMS
10. 福住仁嶺 アルデン
14. 牧野任祐 ロシアンタイム
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photo by FIA-F2