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パワー、最後の最後に11年目の美酒!!–第102回インディ500決勝

シボレーとペンスキーに久々の勝利を届けたパワー。

102回目を迎えた伝統のインディ500が、27日にインディアナポリス・モータースピーウェイで決勝レースを行ない、ウィル・パワーが劇的な勝利を飾った。

モナコ初優勝したダニエル・リカルド、インディ500初優勝のウィル・パワー、どちらもオーストラリア出身。

レースは、30度を越す高い気温の中で行なわれ、序盤は比較的安泰な進み方をしていたが、相次ぐクラッシュでフルコースコーションが都合7回出る荒れ模様となった。

7回目のフルコースコーションの時点では、1位がオリオール・セルビア、2位がステファン・ウィルソン、3位が ジャック・ハーベイと、有力ドライバーではないメンバーが上位にいて、燃料がもてば、大番狂わせの可能性があった。

しかし、残り6周でグリーンフラッグが振られると、セルビアは若干遅れ、ウィルソンとハーベイが1-2を形勢して逃げきるかに見えたが、残り2周で燃料切れでピットに逃げ、ウィル・パワーがトップに立ち、そのまま200周を走りきった。

最初のフルコースコーションの原因になったのが、昨年のウィナーとして期待された佐藤琢磨だった。16番手からスタートしてポジションをキープしていたが、スローペースだったジェイムス・デビソンを避けきれずに追突クラッシュを喫してレースを終えた。

また、今回を引退レースと決めていたダニカ・パトリックは、単独スピンからクラッシュして最後のレースを終え、「こんな形で終わりたくなかった」としょんぼりとコメントした。

◆第102回インディ500結果
1. ウィル・パワー C
2. エド・カーペンティア C
3. スコット・ディクソン H
4. アレクサンダー・ロッシ H
5. ライアン・ハンターレイ H
6. シモン・パジェノー C
7. カルロス・ムニョス H
8. ジョセフ・ニューガーデン C
9. ロバート・ウィッケンズ H
10. グラハム・レイホール H
※C=シボレー / H=ホンダ

[STINGER]山口正己
photo by Chevrolet

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