無念のリタイア–佐藤琢磨の102thインディ500
2018年5月27日、インディアナ州インディアナポリス発。本日行われた第102回インディ500の決勝レースで、佐藤琢磨は周回遅れのマシーンと接触し、48周目でリタイアに終わった。
16番グリッドからスタートした琢磨は、6周目に17番手に後退。その後はこのポジションを守っていたが、軽いアンダーステアを訴えていたため、チームはこの問題を最初のピットストップで対処。最初のピットストップ・サイクルが始まるまでに18番手に順位を落とした琢磨は、33周目にピットストップを行い、16番手でコースに復帰。48周目のターン3とターン4の間では、遅い周回遅れのジェイムズ・デイヴィドソンを避けきれず、リタイアに追い込まれた。琢磨の順位は32位と記録された。
佐藤琢磨のコメント
「スピードに問題があったジェイムズと僕の間にはかなりの速度差があり、彼を避けきれませんでした。最初に彼の存在に気づいたとき、スロットルペダルを戻し、ブレーキペダルさえ踏み込みましたが、まるでエアポケットに入り込んだかのように吸い込まれてしまいました。僕たちふたりにとってとても残念な状況で、チーム、ファン、サポーターの皆さんには大変申し訳なく思います」
「ロバート(ウィッケンズ)と僕は先頭グループに追いつき、その集団に加わっていました。グループに加わると、2台がサイドbyサイドになっているのが見えました。そのとき、ジェイムズはおそらくひどいトラブルに見舞われていて、スロットルを戻していたのだと思います。2台のスピード差はとても大きい状況でした。彼を避けようとしましたが、残念ながらできませんでした」
次戦は6月2〜3日にデトロイトの市街地コースで2連戦が開催される。
[STINGER]
photo by Honda