フォーミュラEの2018-2019カレンダーと新規則発表!!
6月7日、FIA(国際自動車連盟)世界モータースポーツ評議会がフィリピンのマニラで開かれ、その席でABB・FIAフォーミュラE選手権の2018/19シーズンの暫定カレンダーが承認され、全13戦の日程が公表された。
開幕戦:18年12月15日(土)ディルイーヤ(サウジアラビア)
第2戦:19年1月12日(土)マラケシュ(モロッコ)
第3戦:1月26日(土)開催地後日発表
第4戦:2月16日(土)メキシコシティ(メキシコ)
第5戦:3月10日(日)香港
第6戦:3月23日(土)中国・開催都市後日発表
第7戦:4月13日(土)ローマ(イタリア)
第8戦:4月27日(土)パリ(フランス)
第9戦: 5月11日(土)モナコ
第10戦:5月25日(土)ベルリン(ドイツ)
第11戦:6月9日(日)チューリヒ(スイス)
第12・最終13戦:7月13日(土)・14日(日) ニューヨーク(アメリカ)
注目は開幕戦で、サウジアラビアの首都リヤド郊外にある、ディルイーヤでの開催。中東でのフォーミュラE開催であり、開幕戦の会場が東アジアから移るのも初となる。
一昨年、昨年と2季連続で開幕を迎えた香港は、 第5戦として2019年3月の日曜に開催予定。隔年開催のモナコは通算3度目となり、5月11日に第9戦として行われる。フィナーレは7月、今季同様アメリカ・ニューヨークでの2連戦。第3戦と第6戦の開催地は、後日発表される。
創設から5季目の18/19 シーズンは、 日本から日産自動車やドイツのBMW、HWA(メルセデス系列)が新規参戦し、競技車両もワンメイクのバッテリーユニットとシャシーが一新され、大きな節目となる。
これまでマシンを乗り換えることで1時間弱の決勝レースを実現していたが、今春発表された前衛的デザインの新シャシーは、バッテリーの性能向上によって1台で最後まで走り切ることが可能となり、フォーミュラEの風物詩であり、滑稽にも移っていたマシン乗り換えは姿を消す。
また、いくつか変更が加えられる競技規則も、同時に発表され、決勝レースは周回数を定めず、 「最長45+1周」となる。一方、最大200キロワットのノーマルモードと、最大225キロワットのハイパワーモードの2種類がレース用に規定され、コース中の「アクティベーション・ゾーン」に指定されたエリアでのみハイパワーモードが使えるようになる。 その間はマシンで点灯しているLEDの色が変わって識別できるが、レース中の使用回数と1回あたりの使用時間は、レース毎に個別に設定される。
ファンブーストは引き続き採用されるが、ハイパワーモードでの走行中のみ使えるようになる。追加エネルギーはこれまでと同じく100 キロジュールだが、 最大出力は現行の最大200キロワットから250キロワットまで引き上げられる。
【STINGER】
photo by FormulaE