ポルシェの2018ルマン
70年の歴史の集大成でGT完全制覇のポルシェ。カラーリングも歴史を感じさせた。
86回目を迎えた6月16-17日のルマン24時間で、ポルシェはGTEカテゴリーを完全制覇した。
世界で最も過酷な長距離レースのGTEプロとGTEアマの両クラスで優勝を飾り、総合優勝とは別に、歴史的な偉業を成し遂げた。
GTE-Proのポルシェ911RSRは、#92が344周を走破してクラス優勝。ドライバーのケヴィン･エストル（フランス）/ローレンス･ヴァンスール（ベルギー）/ミカエル･クリステンセン（デンマーク）組は、13.626kmのサーキットでパフォーマンスを発揮、レースのほぼ全般をリード、ポルシェは106回目のクラス優勝に貢献した。
2位は、リヒャルト･リーツ（オーストリア）/フレデリック･マコヴィエッキ（フランス）/ジャンマリア･ブルーニ（イタリア）組の#91で、マコヴィッキーは、1時間半にわたってフォードGT40との熾烈なバトルで見せ場を創った後に2位でチェッカーを受けた。
GTE-Amクラスは、デンプシー･プロトン･レーシングの#77ポルシェのヤングプロフェッショナルのマット･キャンベル（オーストラリア）/クリスティアン･リード（ドイツ）/ポルシェ･ジュニアのジュリアン･アンロエア（フランス）組は、ポルシェに107回目のクラス優勝を届け、ジュリアン･アンルエアは弱冠18歳、ル･マン史上最年少のクラス優勝者となった。
Dr.ヴォルフガング･ポルシェ、ポルシェAG監査役会会長：「ポルシェにとっては、完璧な週末になりました。70周年にこれ以上を望むことはできません。計画通りにいくことではありませんが、実現した時は言葉では表現できない素晴しい感動があります。このような成功を可能にしたドライバー、チーム、そして全従業員の皆さんを非常に誇りに感じています。おめでとうございます」
オリバー･ブルーメ、ポルシェAG社長：「このレースのために綿密な準備をして何カ月間も努力し、チーム全体が完璧な仕事をしました。GTE-ProクラスとGTE- Amクラスのダブル優勝を本当にうれしく思います。これは当社の従業員全員による素晴しい功績です。ポルシェはルマンの一部であり、ル･マンはポルシェの一部といえます」
フランク=シュテッフェン･バリサー博士、モータースポーツ／GTカー担当副社長:「感動しました。素晴しい戦いで、チームの仕事は完璧でした。最終的に優勝を飾り、信じ難い偉業を達成しました。GTEカテゴリーの完全制覇は、ポルシェの70周年にとって最高のギフトです。世界選手権でも大きなポイントを稼ぐことができ、不安は喜びに変わりました」
ジュリアン･アンロエア（ポルシェ911 RSR #77）：「私は18歳で初めてルマンに参戦する機会を与えられ、優勝しました。チーム全員を非常に誇りに思っています。優勝はまだ信じられない気持ちです。私は史上最年少ル･マン勝者になりました。素晴らしことです」
パトリック･デンプシー、デンプシー･プロトン･レーシング共同オーナー
「言葉が見つかりません。全員がすばらしい仕事をしました。この勝利はチーム全員のものです。レースは信じられないほどすばらしく、私達はひとつもミスをせず、私達の仕事は、この偉大な成功という形で報われました。私がどれほどポルシェを誇らしく思っているか、ポルシェのために喜んでいるかを言葉で伝え切ることはできません。」
◆GTE-Proクラス結果
1. クリステンセン/エストル/ヴァンスール（デンマーク/フランス/ベルギー） ポルシェ911RSR 344周
2. リーツ/ブルーニ/マコヴィエッキ組（オーストリア/イタリア/フランス） ポルシェ911RSR 343周
3. ハンド/ミューラー/ボーデ（米国/ドイツ/フランス） フォードGT 343周
◆GTE-Amクラス結果
1. リード/アンロエア/キャンベル（ドイツ/フランス/オーストラリア） ポルシェ911 RSR 335周
2. フロー/カステラッチ/フィジケラ（スイス/イタリア/イタリア） フェラーリ488GTE 335周
3. キーティング/ブリークモラン/ストルツ（米国/オランダ/ドイツ） フェラーリ488GTE 334周
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