Congratulations!! トヨタ20年目の勝利!!–第86回ルマン24時間決勝
6月16日にスタートしたルマン24時間レースは
、ポールポジションからスタートした中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ/セバスチャン・ブエミのトヨタTS050 HYBRIDが優勝。トヨタにとってルマン参戦から20年目、悲願の勝利を飾った。2位もトヨタTS050 HYBRIDが続いた。
マシンは完璧だったが、トヨタTS050 HYBRID陣営の懸念材料だった“人的ミス”がいくつか起きた。7号車ロペスのコースオフとスピン、8号車は、最後のピットインでアロンソから中嶋に交代した際に、ジャッキに上がっている段階でロリポップマンが“GO”サインを出し、一貴が反応して宙に浮いた状態でタイヤが回ってペナルティが心配されたが、おとがめなし。7号車は、可夢偉が走行中に突然スローダウンして一瞬どきりとさせたが、ピットと可夢偉の間のミスコミニュケーションで、予定のピットインをしなかったため、燃費を考慮して大事をとったセーフモードの走行だった。小林可夢偉一端ピット印したが、チェックして何事もなかったようにコースに戻った。
8号車のアンカーを務めた中嶋一貴は、残り30分のところで最後のピットインを済ませ、十分な燃料をゆっくり搭載してピットを後にし、2015年の“I hava a no power”の悪夢を払拭。フェルナンド・アロンソは、モナコ、ルマンを制覇し、トリプルクラウンに王手をかけた。ブエミを含み、3人ともルマン初優勝のめでたい勝利となった。
トヨタの敵になると目されたレベリオン勢は、スタート直後にアンドレ・ロッテラーが接触する、というおよそらしくないアクシデントで後退、ジェンソン・バトンも、トラブルで大きく遅れ、1時間を残したところでコース上にマシンを止めた。
8トヨタTS050HYBRIDは、388周を走破、2014年のポルシェの395周には届かなかったが、昨年ポルシェが走った367周を、厳しい性能調整を背負いながら21周上回った。
総合優勝争いはトヨタの独り舞台だったが、GTproは非常に激しいバトルが、ポルシェ911RSRとフォードGT40の間で展開、最終的にポルシェが勝ち名乗りを上げて、ルマン参戦70周年に花を添えた。
◆2018第68回ルマン24時間トップ10
1. 08 トヨタTS050 HYBRID 中嶋一貴/ブエミ/アロンソ
2. 07 トヨタTS050 HYBRID 小林可夢偉/コンウェイ/ロペス
3. 03 レベリオンR13-ギブソン ローレント/ベシェ/メネゼス
4. 01 レベリオンR13-ギブソン ロッテラー/ジャニ/セナ
5. LMP2 26 オレカ07-ギブソン ラッシノフ/ピジットラ/ベルニュ/インペラトーリ
6. LMP2 36 アルピーヌA470-ギブソン ラピエール/ネグラオ/スリエット
7. LMP2 39 オレカ07-ギブソン カピラエル/ヒルスッチ/ゴメンディ/コウナード
8. LMP2 28 オレカ07-ギブソン ペロッド/ヤクシビエーレ
9. LMP2 32 リジェJSP217-キブソン デ・サデラー/オウェン/ボイド/モントヤ
10. LMP2 37 オレカ07-ギブソン ジャーファー/ジェフリ/タン
17. GTpro 92 ポルシェ911RSR
18. GTpro 91 ポルシェ911RSR
19. GTpro 68 フォードGT40
20. GTpro 67 フォードGT40
21. GTpro 63 シボレー・コルベットC7.R
28. GTam 77 ポルシェ911RSR キャンベル/リード/アンドリュー
29. GTam 54 フェラーリ488GTE フロアー/カステラッチ/フィジケラ
[STINGER]山口正己
photo by GAZOO RACING/Porsch