TGR、日本人WRCドライバー誕生に一歩前進
TOYOTA GAZOO Racingのラリーチャレンジプログラムが、2019年のプログラムを強化することを発表、育成ドライバーとして勝田貴元を選出、日本人WRCドライバー誕生に向けて、一歩が踏み出された。
TOYOTA GAZOO Racingのラリーチャレンジプログラムは、2015年に発足、これまで約3年半取り組んできたが、2019年は、WRC2への参戦を中心に、WRC参戦を見据え、より多くの経験を得る機会を提供し、更なる成長につなげたい、としている。
勝田は、2018年10月に行われるWRC第12戦ラリー・スペインにWRC2クラスに参戦し、2019年にステップする。
勝田貴元
1993年3月17日生まれ、愛知県出身。
12歳でカートデビューし、18歳でFCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)チャンピオン獲得。2018年のWRC第2戦(スウェーデン)でWRC2クラス優勝を果たしている。
■友山茂樹(GAZOO Racingカンパニー プレジデント)
「プログラムを通し、選手たちが成長してきたことを嬉しく思う。熱心な指導とサポートを行った講師陣やチームに感謝している。世界に挑戦したいという夢を持った若者を応援するためにプログラムを始め、トヨタがWRCに挑戦するようになって、応援いただいているファンの皆様からも、日本人ドライバーがヤリスWRCで走る姿を見たいという声を多くいただき、その夢に向かって、また一つ新しいステップを踏み出すこととなり、大変嬉しく思う」
■ヨウニ・アンプヤ(チーフインストラクター)
「プログラムを通して選手たちが成し遂げた成長にとても満足している。勝田、新井、共により高いレベルに到達できる可能性を持っており、ドライバー選考は簡単ではなかったが、WRCという目標に向けて一人のドライバーに集中したいと考えている。勝田はラリー経験ほぼゼロから著しい成長を遂げました。新井ももちろん、さらなる成長に必要なスキルを備えており、これまでの達成に誇りを持って前に進んでほしいと思っています。また、足立はヤルッコ・ニカラと共に戦い、素晴らしい成果を挙げた。実力あるニカラのコ・ドライバーを務めることは容易なことではなく、欧州でのラリー参戦を通して得た経験と成長は大いに誇れるものだと思う」
【STINGER】
photo by GAZOO RACING