アルボン、見事な逆転優勝–FIA-F2第11大会レース1
F1ロシアGPのサポートイベントのFIA-F2の第11大会レース1が、ソチ・オートドロモで行なわれ、予選5番手からスタートしたアレキサンダー・アルボン(DAMS)が今期4勝目を飾った。
アルボンは、開幕当初、参戦を続けられないかもしれない窮地に置かれていたが、その状況を跳ね返し、今回の優勝で、シリーズポイント2位のランド・ノリスを交わして、ポイントリーダーのジョージ・ラッセル(今回4位)に続いてシリーズ2位に躍り出た。2位にN.ラティフィが続き、DAMSの1-2となった。
ラッセルとタイトルを争う18歳のランド・ノリスは、2番手フロントローからスタートしたが、スタートで出遅れ、さらにピットインの際に手前のピットに入ってしまいそこで焦ったか、タイヤ装着ができないうちにスタートして右前輪が外れて万事休す、その場でリタイアを喫する“若さ”が出てレースを失った。
また、日本勢が闘ったレースでもあった。福住仁嶺(アルデン)がタイヤ交換を28周レースの26周目まで引っ張る作戦をうまくコントロールし、終盤、牧野任祐(ロシアンタイム)をパスして9番手。牧野任祐は、7位からスタートして期待されたが、スタート直後にギオットに押し出されてコースオフ。順位を17番手まで下げたが、そこからジワジワとポジションを上げ、6位まで追い上げたが、終盤、タイヤがグリップを失ったか、最終ラップで福住仁嶺を含む4台にパスされて10番手でチェッカードフラッグを受けた。
レース2は、日曜日に、レース1の上位8台のリバースグリッドで、21周のスプリントレースとして行なわれる。
◆2018FIA-F2第11大会レース1トップ10
1. アレキサンダー・アルボン DAMS
2. N.ラティフィ DAMS
3. N.デ・ブリース プレマ
4. G.ラッセル ART
5. S.セッテカマラ カリーン
6. A.フォコ シャロウズ
7. A.ローランディ トライデント
8. R.メリ カンポス
9. 福住仁嶺 アルデン
10. 牧野任祐 ロシアンタイム
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photo by FIA-F2