気になる!! Wシリーズ–女性レーサーの対決に注目!!
ワールド・シリーズの略ではない。WはWOMENの頭文字。要するに女性だけが参加できるレースシリーズのことだ。
歴史をひもとけば、名のある女のレーサーは驚くほどする。F1にもインディカーにも、そして世界選手権ラリーにも女傑はいた。
最も最近では、ツインもてぎのオーバルのインディカーで勝ったダニカ・パトリックを思い出す。アウディ・クアトロを世界ラリー選手権で凄まじいスピードでミッシェル・ムートン走らせたのは1980年初頭だが、ラリーでは、パット・モス・カールソンが1960年代に名を馳せた。1920年代には女性レーサーが活躍したとの記述がある。
1992年、中谷明彦が座るはずだったブラバムのシートに座ったジョバンニ・アマティは、それぼど速いと思わなかったけれど、1970年代にレラ・ロンバルディはF1に参戦し、スペインGPでは、唯一の6位入賞を果たしている。
日本人なら、ダートラの大井こずゑは、1990年代からホンモノ。佐藤久実も腕前もまさしく男勝りのドライビング巧者。最近では、トヨタのヤングドライバー・アカデミーの関谷正徳校長が太鼓判を押す速さの持ち主の小山美姫だ。井原慶子はいうに及ばず、野田英樹の長女の小学生のjujuちゃんもいる。
日増しに興味が高まっているWシリーズ。参戦車両は、F3に相当するワンメイクのシングルシーターが18-20台用意され、参加資格は、ドライビングセンスや身体能力などのテストに合格した者に与えられ、トレーニングプログラムも提供される。
2019年の春にスタートするシリーズには150万米ドル(日本円で約1億6800万円)の賞金がかけられ、F1も開催しているヨーロッパで名高いサーキットを転戦して闘われ、将来的には、アメリカ、アジア、オーストラリアにも広がりが期待されている。
次世代といえばフォーミュラEやeスポーツとともに、新たな流れが始まる。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by W Series