アルボン、F1のトロロッソ・ホンダ!?
日本GPの興奮の余韻を残して、F1GPは今日から次のアメリカGPのスケジュールに入るが、残り3席の2019シート争奪戦もいよいよ最終段階に入った。
気になるのは、ダニール・クビアトとともにトロロッソ・ホンダのステアリングを握るのは誰か、ということだが、ここに来て、F2を闘うイギリス生まれのタイ人、アレックス・アルボンの名が急浮上した。
現在F2でジョージ・ラッセルに続いてポイント2番手のアルボン、2019年シーズンは、フォーミュラEに参戦する手筈で、16日からスペインのバルセロナのリカルド・トロモ・サーキットで始まったフォーミュラE合同テストの参加リストに名前が上がっていたが、初日と2日目の結果表にアルボンの名は乗っていない。
フォーミュラEのテストを取りやめたのは、トロロッソの本体であるレッドブルからアルボンに、“ストップ!!”指令が飛んだためと言われている。
アレックス・アルボンは、2018シーズンに向けて、F2のシートが危ぶまれていたが、ぎりぎりで参戦が決まった状態の中で素晴しいレースを見せて印象を高めた。そこに目をつけたレッドブルが、トロロッソ・ホンダのドライバーとして白羽の矢を立てた。
これが決まれば、ノリス、ラッセルに続いて、F2から一気に3人がF1に昇格することになるが、非力な環境の中での活躍から、レースの巧さには定評があるアルボンが、巧さだけではF1のシートはつかめない、という最近のムードを、レッドブルの采配によって切り崩すことになるかもしれない。
[STINGER]山口正己
photo by FIA-F2