山本尚貴、劇的勝利!!–2018年全日本SF選手権最終戦JAF鈴鹿グランプリ
ドラマチックなレースで最後の10周に、山本尚貴とニック・キャシディーの手に汗握るタイトル争いを展開。山本尚貴が感涙のチェッカードフラッグを受けた。
『2018年全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦第17回JAF鈴鹿グランプリ』の決勝が、快晴の三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、SF14シャシー最後のレースで、山本尚貴(チーム・ムゲン)が、ポールポジションから逃げきり、今季3回目の優勝を獲得、2018年のシリーズチャンピオンも手に入れた。
ポールポジションから絶妙なタイミングでダッシュを決めた山本は、19周終わりでピットイン、ソフトタイヤからミディアムタイヤに履き替え終盤、追い上げて来たランキング首位で4番グリッドからスタートし、29周目にミディアムからソフトに替えてグイグイと追い上げていたニック・キャシディ(コンドー・レーシング)を、残り1周時点で約0.8秒差まで詰め寄られ、冷静沈着な山本尚貴には珍しく、シケインでタイヤロックの白煙を上げる場面もみせながら、ギリギリで逃げ切った。
3位にも、キャシディのチームメイトの山下健太が食い込み、近藤真彦率いるコンドー・レーシングが、2000年にチャレンジを始めた国内最高峰フォーミュラで初めての年間チームタイトルを手にした。
TEAM MUGEN山本尚貴のコメント
「2013年以来5年ぶり2度目のチャンピオンを獲ることができ、素直に嬉しいです。この日のために開発、メカニック、エンジニア、スタッフ、みんなで力を合わせて頑張ってきました。最終ラップまで熾烈な争いをして、速い者がチャンピオンになるという、フォーミュラーカーレースの真の面白さをお見せできたのは、ニック(キャシディ)選手ほかレベルの高い選手と戦えたからこそです。シーズンの途中では苦しい時期もありましたが、チームの総合力とファンの皆さまのおかげでチャンピオンにたどり着くことができました。応援してくださったすべての皆さまに感謝いたします。本当にありがとうございました!」
TEAM MUGEN監督 手塚長孝のコメント
「最終戦でお客様にワクワクしていただけるエキサイティングなレースをお見せすることができ、誇りに思っています。金曜からの良い流れを作れたことが、タイトル獲得という結果に繋がりました。それをコントロールしたのはもちろん山本尚貴選手であり、そして彼のもとでチームスタッフ全員が自分の仕事を100%やりきったからこその勝利です。支えてくださったすべての方に感謝いたします。次はチームタイトルという新たな目標に向かってチーム一丸でチャレンジしたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」
本田技術研究所 佐伯昌浩Honda SUPER FORMULAプロジェクトリーダーのコメント「SUPER FORMULAの王座を獲得した山本尚貴選手と、手塚長孝監督をはじめとするチームおよび関係者の方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファンの皆さまに心より感謝申し上げるとともに、この喜びをともに分かち合いたいと思います。Hondaとしても、ここ数年悔しい思いのシーズンが続いておりましたが、地道な努力の積み重ねがこの結果に結びついたと思います。皆さまのご声援をよろしくお願いします」
【STINGER】
photo by Honda
data by GAZOO RACING