マカオGPのアクシデント
マカオGPの名物リスポア・コーナーで起きた凄まじいアクシデントは、マシンの安全性と偶然が重なって大事に至らずに済んだ。
今回唯一の女性ドライバーだったスフィア・フローシュは、ホイールが壊れてノーブレーキのまま、時速250km/hを越えるスピードから後ろ向きでジャンプして、アンダーカウルで坪井翔のヘルメットをこするように引っかけ、コーナー反対側の金網の上部に、ロケット弾が発射されたように激突、外側のカメラマン小屋に叩きつけられた。
このアクシデントで、カメラマン小屋で撮影していた日本人一人含む3人が吹っ飛ばされ、うち2名が軽傷、近くにいたオフィシャルも軽いけがを負った。
宙を待ったフローシュは、マシン上部からカメラマン小屋にぶち当たったが、ヘルメット部分がちょう窓の部分だったことで難を逃れ、自力で救急車に乗ったと言われ、入院した病院からツイッターで無事を報告した。しかし、背骨の一部を傷めており、月曜日の朝を待って手術を受けた。
ヘルメットに傷がついた坪井翔も病院に搬送され、精密検査の末、無傷だったことを同じく自身のツイッターで報告した。
レースは赤旗中団の後、アクシデント現場の金網やガードレールを修復して再開、予選レースを優勝してポールポジションからスタートしたダニエル・ティクタムが、終始リードして優勝した。
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