2019WRC開幕戦モンテカルロ情報
1月24日木曜日にスタートし、27日日曜日のゴールめざして、2019WRC(FIA世界ラリー選手権)第1戦『ラリー・モンテカルロ』が開催される。
去年と同じく、トヨタ、ヒュンダイ、シトロエンのワークスと、フォードのセミワークスが参戦して覇を競う。
WRC復帰3年目のトヨタは、オット・タナック、ヤリ-マティ・ラトバラに、ゼッケン5をつけたクリス・ミークを加えた3台のヤリスWRCで参戦する。
ラリー・モンテカルロは、数あるWRCイベントの中でも、難易度の高さで知られる。競技区間は舗装路だが、山間部のSSの多くは路面が雪に覆われ、ドライバーの技量だけでなく、路面状況の変化への対応力が問われる。同じSSの中でもドライ/ウェット/アイスバーン/スノーと激変することから、タイヤの選択も鍵を握り、闘いを面白くしている。
今年は、セレモニアルスタート会場が、これまで通例となっていたモナコから、サービスパークが行なわれてきたギャップに移動し、新鮮なムードの中で始まる。
SSは4日間合計で16本、計323.83km。リエゾンを含めた総走行距離は、1366.43kmになる。
連覇を目指すガズー・レーシングのトミ・マキネン・チーム代表は、「新シーズン開幕に興奮している。クリスがチームに加わりドライバーのラインナップが変わったが、他のチームも大きな変更があったことで、モンテカルロはきっと興味深い展開になると思う。ドライバーとして私がモンテカルロで成功したのは現役時代最後の数年間だったことから、経験が最も重要と思う」はコメントした。
タナックは、「クルマもスタッフも昨年と変わらないので、昨年よりもはるかにリラックスした気分だが、ハングリーな気持ちでタイトルを獲得のため、賢くあるべきだと理解している。昨年のモンテカルロでの2位は良い結果だったので、それよりもひとつ上の順位を得らるために、強力なライバル達と戦います」と勝利宣言。
リーダー格のラトバラは、「ナビののミーカと13回目のWRCシーズンになる。優勝に対するモチベーションは依然高く、究極の夢であるドライバーズ・タイトルも狙っている。昨シーズンの後半が好調だったので、その流れを保ち続けることができれば、夢が叶うかもしれない。モンテカルロは、2年連続で表彰台フィニッシュを果たした昨年同様の結果を手にしたいと思っているが、重要なのは確実に週末を戦い抜き、ミスを最小限に抑えることだ」とこちらも闘志をあらわにしている。
新参入のミークは、「新たなスタートにとても興奮している。昨シーズン後半のチームの活躍で、一緒に戦っていくクルマへの自信を、高めてくれた。実際にステアリングを握ってその性能に感銘を受けた。まだ学んでいる段階なので、モンテカルロは大きな目標を設定していない。当面の優先事項は、純粋に運転を楽しむこと。モンテカルロは、これまで、楽しんで走ることができたイベントです」と控えめながら自信をみせている。
STINGER
photo by GAZOO RACING