マクラーレン720S GT3、GT300に参戦!!–スーパーGT新時代へ
2004年のルマン24時間で、日本チームとして初めて優勝を勝ち取ったチーム郷が、スーパーGTのGT300クラスに参戦する。
チーム郷は、スーパーGTの前身である全日本GT選手権時代の1996年に、ラーク・カラーのマクラーレンF1-GTRで参戦、ジョン・ニールセン/デビッド・ブラバム組とラルフ・シューマッハ/服部尚貴組の2台が圧倒的な強さでシリーズ1-2を奪っているが、スーパーGTになってからの参戦は初。
今回も、チーム郷とマクラーレン・オートモーティブ との綿密なジョイント・プロジェクトとして、ハイクォリティなチーム体制でスーパーGTに新風を吹き込むことが期待されている。
参戦クラスは車種バリエーションが豊富で競争の激しいGT300で、ドライバーは、2004年ルマンで優勝した荒聖治に加え、新進気鋭、21歳のアレックス・パロウがコンビを組む。
また、人気上昇中のスーパー耐久シリーズにも、同じMcLaren 720S GT3で、ST-Xクラスと鈴鹿10時間耐久レースに、アレックス・パロウと阪口晴南、木下隆之のトリオで参戦することも併せて発表され、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の第4戦となる鈴鹿10時間耐久レースには、2台体制での参戦を予定している。
スーパーGT、スーパー耐久とも、全日本GT選手権時代のチームカラーとなったラーク・カラーをイメージしたカラーリングを採用、鮮烈なカラーリングも話題を呼びそうだ。
チーム郷のエントリーは、スーパーGTシリーズ、スーパー耐久チャンピオンシップとも“マクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパン”で、チームは、郷和道代表の元、マクラーレンのアソシエートとしての実績を築いた安川実や、1996年の全日本GT選手権で活躍したメンバー、2004年ルマン24時間レースの勝利に関わったスタッフで編成され、運営を含めて注目される。
マクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパンの郷和道チーム代表は、「マクラーレンと再びタッグを組めることは大きな喜びです。720S GT3のパフォーマンスは素晴らしく、いい闘いを展開できると期待しています。この新たな挑戦で、マクラーレンと新たな成功を収めることを楽しみにしています」とコメントした。
なお、チーム郷に届けられるMcLaren 720S GT3は、数千kmに及ぶ徹底した集中テストプログラムの最終段階に入っており、近くカスタマーチームへの納車が始まる。
STINGER
photo by McLAREN